出版社内容情報
群れで生きるための心の働きを、進化的に獲得してきたヒト。しかし、異なるモラルをもつ人々を含む大集団で生きる現代、仲間という境界線を越えて、人類が平和で安定した社会をつくるにはどうすればよいのか。心理学などの様々な実験をもとに、文系・理系の枠を飛び越え、人の社会を支える心のしくみを探る意欲作。
内容説明
私たちヒトは、うまく群れ生活を送っていけるように、その心を進化させてきた。しかし、「群れ」や「仲間」を大きく超えて人々がつながる現代、私たちが対立を乗り越え、平和で安定した社会を築くにはどうしたらよいのか。「実験社会科学」という新たなアプローチで、メタモラルの可能性を文理横断的に探る意欲作。
目次
第1章 「適応」する心(生き残りのためのシステムとしてのヒト;適応環境としての群れ)
第2章 昆虫の社会性、ヒトの社会性(群れを優先させるハチ;個人を優先させるヒト)
第3章 「利他性」を支える仕組み(二者間の互恵的利他行動;社会的ジレンマと規範・罰;情と利他性)
第4章 「共感」する心(動物の共感、ヒトの共感;内輪を超えるクールな共感)
第5章 「正義」と「モラル」と私たち(セーギの味方の二つの疑問;いかに分けるか―分配の正義;社会の基本設計をめぐって―ロールズの正義論;正義は「国境」を超えるか?)
著者等紹介
亀田達也[カメダタツヤ]
1960年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修士課程、イリノイ大学大学院心理学研究科博士課程修了。Ph.D.(心理学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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