岩波新書<br> 日本の近代とは何であったか―問題史的考察

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岩波新書
日本の近代とは何であったか―問題史的考察

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316503
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

政党政治を生み出し、資本主義を構築し、植民地帝国を出現させ、天皇制を精神的枠組みとした日本の近代。バジョットが提示したヨーロッパの「近代」概念に照らしながら、これら四つの成り立ちについて論理的に解き明かしていく。学界をリードしてきた政治史家が、日本近代とはいかなる経験であったのかを総括する堂々たる一冊。

内容説明

政党政治を生み出し、資本主義を構築し、植民地帝国を出現させ、天皇制を精神的枠組みとした日本の近代。バジョットが提示したヨーロッパの「近代」概念に照らしながら、これら四つの成り立ちについて解き明かしていく。学界を主導してきた政治史家が、日本近代のありようについて問題史的に考察する重厚な一冊。

目次

序章 日本がモデルとしたヨーロッパ近代とは何であったか
第1章 なぜ日本に政党政治が成立したのか(政党政治成立をめぐる問い;幕藩体制の権力抑制均衡メカニズム ほか)
第2章 なぜ日本に資本主義が形成されたのか(自立的資本主義化への道;自立的資本主義の四つの条件 ほか)
第3章 日本はなぜ、いかにして植民地帝国となったのか(植民地帝国へ踏み出す日本;日本はなぜ植民地帝国となったか ほか)
第4章 日本の近代にとって天皇制とは何であったか(日本の近代を貫く機能主義的思考様式;キリスト教の機能的等価物としての天皇制 ほか)
終章 近代の歩みから考える日本の将来(日本の近代の何を問題としたのか;日本の近代はどこに至ったのか ほか)

著者等紹介

三谷太一郎[ミタニタイチロウ]
1936年岡山市生まれ。1960年東京大学法学部卒業。現在、日本学士院会員、東京大学名誉教授。専攻は日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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遥かなる想い

184
2018年新書大賞第3位。 日本近代のありようについて、考察した本である。日本近代史の復習をしているようで、 素直に気持ち良い。 明治という時代を 政治史的観点から 論述した 作品だが、著者の長年の知見が 読者に伝わる。 明治要人の西欧に対する 「恥の意識」の事例は 興味深い。2018/04/04

樋口佳之

68
(教育勅語に比して)憲法は大学教育の前段階ではほとんど教えられることはありませんでした。…政治教育は、憲法によって(あるいは憲法を通して)行われますが、その意味で大学教育を受けない多数の国民に対しては、政治教育はなかったといってもいいすぎではありません。/吉野作造の「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」という論文も、憲法教育が及んでいない多くの一般国民の間には広く影響があったとはいえない/前著からの積ん読解消です。凡庸ですけど、やっぱり要を成すデモクラシー不在の近代だったのではと読みました。2022/03/21

Shoji

64
近代日本における政党政治や資本主義の萌芽、植民地帝国化や天皇制に関する一考察であるのだが、いかんせん難解だった。大変興味のあるテーマについて書かれてはいるものの論文でも読んでるような感じだった。2017/06/16

壱萬参仟縁

57
1970年代半ばに唱えられたウォーラーステインらの「世界システム」論などの原型は、19Cの70年代における世界資本主義の「中心」(center)であったヨーロッパの自己認識の中に胚胎していたように思われます(2頁)。中村敬宇(正直)は「良妻賢母」を初めて使った。これは、自ら独立した市民として次代の独立した市民を育てる能力を持つ女性を意味していた(104頁)。学問の自由は、植民地統治の安定化という政治的な戦略目的の上からも重要な要因であるという認識を、当時の朝鮮総督府当局者さえも持っていたのが2017/08/27

ゆう。

35
非常に難解だった。日本の近代政治史を考察した内容。政党政治がどのようにして生まれたのか、資本主義がなぜ形成されたのか、いかにして植民地帝国となっていったのか、天皇制とは何なのかについて、バジョットの近代概念である「議論による政治」をキー概念にしながら「貿易」「植民地化」を促進要因として注視しながら考察しています。また国民国家を形成する政治的求心力に重点が置かれていました。僕はバジョットは初めて触れたこともありその妥当性はよくわかりませんでした。ただ戦前と戦後の断絶と継続には興味深く読みました。2017/06/22

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