岩波新書<br> 人びとの自然再生―歩く、見る、聞く

個数:

岩波新書
人びとの自然再生―歩く、見る、聞く

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月25日 15時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316473
  • NDC分類 519.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

時には人の手を加え、時には利害が異なる人同士での合意形成を。災害時や都市部での実践も含め、聞き書きとともに活写。

内容説明

自然と社会の未来の形は、どういうものが望ましいのだろうか。自然をめぐる各地のさまざまな“いとなみ”を、歩き、見て、聞いて、考えた。人と自然の相互関係とはどういうものか。自然をめぐる合意形成とは?災害時や都市部での実践も含めながら、自然とコミュニティのこれからを活きいきと描きだす。

目次

第1章 自然とは何だろうか?―人間との相互作用(生活の場から;ヨシ原という自然から考える;日本列島の自然の歴史;自然とは何だろうか;半栽培;伝統的知識)
第2章 コモンズ―地域みんなで自然にかかわるしくみ(自然と社会組織;コモンズと「所有」;なぜ「集団的」なのか;災害とコモンズ)
第3章 合意は可能なのか―多様な価値の中でのしくみづくり(現代のコモンズ;順応的管理と「正しさ」をめぐる問題;多様な合意形成の形;順応的なガバナンスへ)
第4章 実践人と自然を聞く(聞くといういとなみ;物語を組み直す)
おわりにかえて―小さな物語から、人と自然の未来へ

著者等紹介

宮内泰介[ミヤウチタイスケ]
1961年生まれ。北海道大学大学院文学研究科教授。環境社会学。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。自然と人、コミュニティのこれからをテーマに、国内外のフィールドワークを続ける。さまざまな市民活動、まちづくり活動にもかかわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

39
この本で著者は、人と自然のこれから、私たち自身の未来を考えたいという(7頁)。海苔簀(のりず)とは、ノリを乾かすためにヨシなどで荒く編んだもの(30センチ四方)、真水に溶かしたノリを流し込んで乾燥(13頁)。生物多様性は、1986年、ローゼンが造語した(29頁)。生態系サービス評価の大事な点は、人間の生活、福利にとって自然がどういう価値を持つか、ということを生態系評価の軸に置いたこと(33頁)。栽培化(domestication)とは、人間にとって都合のよい個体や個体群を選択的に選んでいくことによって、2017/05/28

けんとまん1007

14
そもそも自然とは何か?から始まるのが、新鮮でかつ、なるほどと思う。ついつい、固定概念で考えていた自分に気づかされた。人の手が入っていない、ありのままの・・というではないというところからのスタート。半栽培という視点が素晴らしい。そこから考え始めて、小さなところからの関わりを考えていく中で、今があり、これからがある。大きければいいというマスの視点では、もう先はないと思う。地道に、身の丈にあったところから始めないと、根っこにあるべきものが崩れやすくなる。2017/03/29

nnnともろー

3
自然科学による上からの環境保全ではなく地域に根ざした社会科学的なアプローチによる自然再生。そもそも自然とは何か?大きな物語よりも小さな物語。2019/05/19

お抹茶

2
環境社会学やコミュニティ論を実例を交えて論じる。不確実性が高い中で試行錯誤しながら自然資源を管理するのが,ローカルでは適する。コモンズ,合意形成,資源管理といったことがテーマで,がちがちの経済学的な手法や教条主義的な環境保護に疑問を感じる人にヒントを与えてくれる。2022/12/01

takahiroyama3

2
良書。とても読みやすく、環境社会系の入門書となりうる構成。著者の哲学として「私たちが回復すべきなのは(中略)自然と文化と歴史、人々の生活が一体になったその全体である」という言葉が印象的。各論の、自然=原自然ではない、コモンズの有効性、合意とは妥協や納得を含むなど、論点が目新しい訳ではありません。それでも、具体的な物語によって、こうした概念に新たな面から光を当てています。またレジデント型研究者、半栽培、自然保護難民、伝統的生態学知識、順応的管理、レジティマシー(正当性)などは、知識としても学べる構成でした。2019/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11525068
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。