出版社内容情報
憲法改正は最高法規である憲法を変更する最高の権力作用だ。このすぐれて政治的な作用の奥行を探る必読書。
内容説明
憲法改正とは最高法規である憲法を変更する最高の権力作用だ。改正による体制転換のシナリオの考察からその帰結を抉り出す。現憲法の改正規定第九六条の成立過程をたどり、歴代首相の封印を解いた戦後六〇年の「改正手続法」の問題点と、安倍首相の憲法観の危うさまでを論じる。およそ憲法改正を議論するには必読の書。
目次
第1章 憲法を変えるとはどういうことか(憲法の安定性をどう考えるか;主権者をめぐる理論;憲法改正は最高の権力作用;改正規定の改正は可能か)
第2章 憲法改正規定はどのようにして作られたか(天皇から国民へ―憲法改正問題;マッカーサー草案と第九六条)
第3章 憲法改正手続法はどのようにして作られたか(なぜ、遅れたのか―歴代首相の封印;憲法第九条改正論と手続法整備論がワンセット;安倍首相の手で)
第4章 憲法改正手続の何が問題か(国民投票をどう設計するか;国民投票運動の自由と制限;改正の発議は;改正の効力は)
第5章 憲法改正にどう向き合うか―安倍首相の憲法観と立憲主義(権力分立原理が欠落すると;危険きわまりない改憲論者)
著者等紹介
高見勝利[タカミカツトシ]
1945年兵庫県淡路島生まれ。1974年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。現在、北海道大学名誉教授、上智大学名誉教授。専攻は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りんりん
どら猫さとっち
Haruka Fukuhara
色々甚平
Takao