出版社内容情報
科学の目が明るみに出す〈見えない世界〉。古代から現代までの文明史を俯瞰し、文明の未来と可能性を探る。
内容説明
文明は、科学の目が明るみに出す“見えない世界”によってつくられる。“見える世界”の奥に潜む“見えない世界”。人間はその原理と法則をもとめて、思考と思索の長い旅を続けてきた。古代から現代までの文明史を俯瞰し、科学技術の発展とともに急速に広がる“見えない世界”の意味を問い、文明の未来とその新たなる可能性をさぐる。
目次
第1章 “見える世界”の奥にあるもの(カルデアの知恵;宇宙の背後に数を見出す;原子論の萌芽;理性か感性か;運動論の登場)
第2章 “見えない世界”の法則性は数字で記述できる?(ガリレオ革命;磁力という魔力;「新世界」がもたらした革命;科学的方法論の整備;万有引力の発見)
第3章 新たに出現した“見えない世界”(相対性理論の衝撃;「場」という概念の発見;量子の宇宙;超弦理論と一〇次元世界)
第4章 宇宙論における人間原理と文明(宇宙原理か、人間原理か;超物質的宇宙と人間圏の未来;万物の変化とエントロピー;人間圏における“見えない世界”の拡大)
著者等紹介
松井孝典[マツイタカフミ]
1946年静岡県生まれ。1976年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、千葉工業大学惑星探査研究センター所長、東京大学名誉教授。専攻、比較惑星学、アストロバイオロジー、文明論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件