岩波新書<br> 経済学のすすめ―人文知と批判精神の復権

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岩波新書
経済学のすすめ―人文知と批判精神の復権

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316220
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

古典の英知にふれ、理論の思想構造を見究める。これから経済学を学ぶ人、学びなおす人へ向けて語る。

内容説明

経済学の古典の英知にふれ、思考力・判断力・表現力をみがくこと。新古典派とケインズ派双方の理論を支える思想構造の差異を見究め、批判精神を培うこと。経済学を学ぶ人、学びなおす人に大切なのはこの2つだ。人文知と決別し、数学の僕と化した既存の経済学に警鐘をならし、モラル・サイエンスとしての復権を説く。

目次

第1章 文科大臣通知で「標的」にされた経済学(文部科学大臣通知の波紋;世界大学ランキング ほか)
第2章 戦後日本における経済学の栄枯盛衰(アダム・スミスのテーゼ;マルクスの経済学=空想より科学へ ほか)
第3章 日本における経済学の歪んだ「制度化」(4年間の滞米経験がもたらした「発見」;合理的な愚か者 ほか)
第4章 経済学を学ぶことの意味と意義(某経営コンサルタントの暴論;大学を「2つの山」に分ける ほか)

著者等紹介

佐和隆光[サワタカミツ]
1942年和歌山県高野山に生まれる。1965年東京大学経済学部卒業。専攻、計量経済学、統計学、環境経済学。現在、滋賀大学特別招聘教授、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

126
佐和先生は、結構数学を使う教科書を執筆しておられました。最近はこのような経済学についての入門書的な本をいくつか出されています。内容は結構エッセンスが詰まっていてわたくしには非常に参考になりました。ピケティがものすごい秀才であったということがわかりました。また制度化された経済学を2年で見限ってしまい、論文はあまり書かないで、本の方を書いていくということのようです。またアメリカの大学の社会科学系の授業で使われる文献トップ100が興味深そうです。1位が「英語文章ルールブック」4位が「共産党宣言」などです。2016/11/05

壱萬弐仟縁

47
日本の大学の人社系教員に対し、英語で論文を書くインセンティブを付与することが、日本の大学をランクアップさせる必要条件(9頁)。真の読解力は国語。古典を読むしかない。スミス、マルクス、ケインズはもとより、ガルブレイス、フリードマン、スティグリッツ、ピケティ、アトキンソンも古典(27頁)。ジョブズの言う人文知とは、歴史、哲学、文学、心理学、芸術で、経済学や経営学に非ず(45頁)。森嶋通夫、宇沢弘文両先生は、ノーベル経済学賞受賞の有力候補だった(69頁)。アベノミクスは国家資本主義である(98頁)。2016/12/16

kawa

19
経済学の基礎知識入門との思いで手に取ったが、その前段階の経済学の社会的有用性と大学改革の話で、超入門編という趣き。しかし、内容は面白い。今の経済学が、人文知を軽んじ、数学の僕と化しているという記述はなるほどと思うし、文科省の大学改革に対する批判は、その通りと思う(大体、官のやる改革は10中8,9は失敗すると思う、何故なら誰も責任を取らない)。しかし、制度論はそれとして、勉強しない今の大学生の大多数を、どのように著者の主張する思索の世界に引き込むかの提言がなく、その意味で片手落ちなようにも思う。2017/12/19

skunk_c

18
ケインズ派の数理経済学の泰斗が、文科省の国立大学宛通知の人文社会系学部の廃止・転換に反発して著した書だそうだ。したがって日本、アメリカ、ヨーロッパの大学教育について結構詳しく書いてあった。ではタイトルが偽りかというと、さにあらず。日本の経済学の流れ、制度化したアメリカ経済学と日本のそれとの違い、ヨーロッパの人文知重視(著者はこれに価値を見いだしている)と、その申し子のようなピケティ、そしてその師匠筋のアンソニー・アトキンソンの紹介など。フリードマンの批判力をちょっと皮肉混じりに評価してみたり。2016/11/04

Riopapa

16
自分は文学部出身だが,あまり真剣に勉強もしなかったくせに,文学研究など世の中の役に立たないという気持ちが強かった。真剣に研究していた仲間たちも子どもは工学部に行かせていたりするし,自分も子どもには理系を勧めている。今の大学がどうなっているかわからないが,日本の大学の文系は理系に比べて,学生任せが多く,人を育てるしくみがいまひとつのように思える。そこがうまくできるのであれば,子どもに文系を勧めるだろう。2019/03/18

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