岩波新書<br> 被災弱者

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岩波新書
被災弱者

  • 岡田 広行【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004315308
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0236

内容説明

東日本大震災の集中復興期間終了を目前に、復興から取り残される人びとがいる。くらしの再生に必要なものは、巨大プロジェクトの加速ではない。「いつまで被災者なのか」と弱者を切り捨てるなら、社会はその負債を将来にわたって抱え込むだろう。被災は、誰にとっても人ごとではない。災害多発国日本のあやうさを現場から問う。

目次

第1章 プレハブ仮設住宅で(「ミスター仮設住宅」の孤軍奮闘;「見守り」は続けられているが… ;ボランティア活動の意義ほか)
第2章 みなし仮設で(みなし仮説親睦会「若松会」;みなし仮説とは;みなし仮説の功罪 ほか)
第3章 在宅被災者という存在(暗闇の町で;支援対象外の被災者;食料を届けた石巻市 ほか)
第4章 被災者とは誰なのか(不公平な扱い;罹災証明をめぐる問題;無力だった災害対策基本法 ほか)
第5章 子どもたち―学校と遊び場は取り戻せたか(バスケットボール教室で;子どもに寄り添う;失われた放課後 ほか)
第6章 生業再建の希望と困難(二次災害のダメージ;冠水被害の農地;いちご農家の試練 ほか)
第7章 復興事業の不条理(災害危険区域設定;自治会の解散、消えていく集落;「住民合意」を尊重した地域も ほか)

著者等紹介

岡田広行[オカダヒロユキ]
1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1990年東洋経済新報社入社。『月刊金融ビジネス』『週刊東洋経済』編集部ほかで銀行不良債権問題や、医療・介護・社会福祉・地方問題などの取材を重ね、2007年貧困ジャーナリズム大賞受賞(北九州市生活保護問題)。2011年3月以降は東日本大震災の被災地に通い取材を続けている。現在、東洋経済新報社編集局企業情報部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

29
被災者を苦しめる仮設住宅(15頁~)。カビとの戦い(22頁~)。アレルギー症状悪化。無力だった災害対策基本法 (80頁~)。災害救助法の活用に不慣れな自治体職員は、県や国に伺いを立て、国の認定待ち(84頁)というお役所 仕事でスピード感のかけらもない。自治会の解散、消えていく集落(168頁~)。高台移転を巡ってひと悶着あり、 行政は一度決めたら後戻りできないという柔軟性のない考え方のようだ(180頁)。選択肢を絞り過ぎて住民からは苦情 が出されたのである(179頁)。 2015/03/26

501

22
東北大震災から4年経過した現場の状況を、被災者、被災者を支えたボランティアグループの活動を視点に、ドキュメントタッチで伝える。タイトルの通り、不手際の多い行政に生活苦を強いられる被災者の姿を追う。被災者と一口でいっても、老若男女、生活基盤、被害のあり方など様々な立場があり、様々な思いがある。それを読者に伝えたいという筆者の熱意が伝わってくる。その反面、やや詰め込み感があり、散漫になっているきらいがある。もう少し丁寧な深堀りがされていると良かった。2015/07/16

カイ

19
ルポに近い形で2014年時点の被災者の状況を伝えている。「チーム王冠」のボランティア活動を主体として被災者が今も社会的弱者として生活困窮者となってしまっていることや、生活再建が滞っていることがよく分かる。特に被災者間の格差や在宅被災者がサイレントマジョリティとして支援から取り残されていることが危惧される。震災から数年が過ぎ、過剰な支援は被災者の自立を阻害するとして復興支援は急激に減少しつつあるが、その裏でこうした被災者の存在を忘れてはならない。2015/07/05

玻璃

7
ここに書かれていること、特に在宅被災者の状況が発災からまだ間もない時期のことではなく、つい最近の取材に基づいた現在進行形のものであることに衝撃を受ける。一読して「国は、行政は何をやっているんだ」と思う部分は多々あるかもしれないが、現地の公務員も被災者であって混乱を極めていたのを考えれば無理もないと思うし、そもそも国は画一的なことしかできないものだから、広大な被災地の状況をきめ細かく把握することさえ無理(とはいえ復興予算の流用等は論外)。その隙間を埋めるボランティアの役割は本当に大きい。2015/07/19

skunk_c

6
経済誌の記者によるルポ。テーマは行政の狭間で、ボランティアがその隙間を埋めるのに重要な役割を果たしている事例を紹介。また、行政主導でそこで暮らすものの意思を十分汲み上げない復興に疑義を呈している。さらに、生業を復活させる困難と、しかしそれでもたくましく生きようとする被災地の人々の活動がとらえられている。それにしても行政、特に宮城県は何をしているのか。復興財政にまで「効率」と「見返り」を求めるような姿勢は、どこか『地方消滅』に通じる。本書のように生きていこうとする人たちの立場に立つべきだと思うのだが。2015/02/23

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