内容説明
「お・も・て・な・し」は、新語・流行語大賞をとった話題の身ぶり言語だが、エジプトでは、あの動作が「静かに!」を、コロンビアでは「沢山ある」を表わすという。五輪・野球などスポーツ用語誕生秘話、外国では通用しない外来語、「自分をほめてあげたい」の意外なルーツなど、多彩な日本語の世界を存分に楽しめる一冊。
目次
1 ニホン語は、いま
2 揺れ動く言葉
3 人名と地名
4 東のことば、西のことば
5 外国語から外来語へ
6 スポーツのことば
7 翻訳の世界
8 文体・表現・敬語など
9 語法と用字の諸相
10 変身するコトバ
著者等紹介
田中章夫[タナカアキオ]
1932年東京・赤坂に生まれ、麻布に育つ。1959年東京教育大学(現・筑波大学)大学院博士課程中退。香川大学教官・国立国語研究所言語計量第一研究室長・大阪外国語大学教授・学習院大学教授・東呉大学(台北)客座教授を歴任、定年退職。モナシュ大学(オーストラリア)・カイロ大学(エジプト)・ネール大学(インド)・オーストラリア国立大学・上海外国語大学・北京/大連日語培訓部に出講。専攻は近代日本語学、日本語語彙論・位相論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
23
TPP亡国ならぬ、日本語亡国とは(ⅱ頁)。いつの時代でも、常日ごろ、耳にするやりとりや、何気なく口にしているコトバの中に、立ち止まって考えてみると、失礼な応対や、おかしな受け答えになってしまうものが、あちこちにころがっている(14頁)。英語も中国語も言語状況や、生じる日本語とのズレを理解するのは難しい(86頁)。2014/12/10
風花 kazahana
6
言葉のあれこれ 雑学の様なことが 数々書かれていました。時代によって言い回しの流行りがあったり 地方によっても 言い方が違うものもあったり興味深かったです。同じ言葉でも ちょっとした語尾の変化でニュアンスが変わる日本語に 外国人が言葉を習得する上で 頭を抱えるという話も納得でした。私でもあの 言い方で大丈夫だったかな?と 思うときもあったりしますから。最後の方で 記事やネットの世界で 言葉が曲げて伝えられたり 翻訳で違ったり 憶測で書かれたりという話が出てきて 改めて 鵜呑みというものは怖いと思いました。2021/07/10
浅香山三郎
6
山口仲美さんの『日本語の歴史』、水谷静夫さんの『曲がり角の日本語』、中村桃子さんの『女ことばと日本語』などに続いて、日本語に関する新書を読む。「日本語の乱れ」を歎くのではなくて、日々変はりゆく日本語表現の可能性の方に目を向けてをり、興味をそそられる。「ら抜き言葉」は、かつて「ら抜け言葉」と呼ばれ、その前には「レル言葉」であつたといふ歴史を辿ると、何故かくも標準語を話す人々に「ら抜き言葉」が忌み嫌われるかが見へてくる。「行っちまった」「行っちゃった」「行っちった」の流布の例とも合はせて興味深い。2015/12/18
space shatoru
3
いろいろな地域に移り住んだが、大阪出身であるため、関西圏の言葉を話す私には、東の言葉、西の言葉などが面白く、興味深く読ませていただいた。 さらに、現代の日本語は日々進化?もしくは退化?いずれにせよ流動的に変化していくのだということが分かった。江戸時代から今までの約400年で、言葉は様変わりするのも興味深いかったです。2014/09/11
アイボリー
2
言語は変わりゆくもの。誤用が広く用いられるようになって、新たな意味として追加されるというのはよくある話ですが、そういった言葉の変化に興味がある者として、なかなか面白い書でした。「スケッチ帳」というだけあって、日本語を多様な視点から観察しています。日本語の語彙の豊かさについてなど、興味深い内容ばかりでした。国語学に関心がある人も、そうでない人も、日本人なら一度読んでおきたい本だと思います。2017/01/20
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