岩波新書<br> 東北を聴く―民謡の原点を訪ねて

個数:

岩波新書
東北を聴く―民謡の原点を訪ねて

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月01日 14時37分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004314738
  • NDC分類 388.912
  • Cコード C0295

内容説明

「牛方節」「斎太郎節」「新相馬節」…。土地に生まれて根づいた唄に、人々はどんな思いを込めてきたのか。時代を経て人々に口ずさまれる中で、唄はどのような変容をとげてきたのか。詩人が、津軽三味線の二代目高橋竹山とともに、東日本大震災の直後に被災地の村々を行脚した稀有な旅の記録。

目次

津軽三味線のほうへ
瓦礫の下の「八戸小唄」
初代高橋竹山の秘法
西も東も金の山―牛方節(南部牛追唄)の故郷(1)
移動し流入する歌詞―牛方節(南部牛追唄)の故郷(2)
初代竹山受難の地を歩く―被災地・野田村(1)
地震と呪文―被災地・野田村(2)
「遙か彼方」をどこから見たか―「新相馬節」(1)
手拍子から生まれる民謡―「新相馬節」(2)
昭和初年代の音頭ブームに乗って―「会津磐梯山」
湾の内と外―「斎太郎節」(1)
松島の月と唄と酒―「斎太郎節」(2)
ツガル三味線の彼方へ

著者等紹介

佐々木幹郎[ササキミキロウ]
1947年奈良県生まれ。詩人。同志社大学文学部中退。詩集『蜂蜜採り』(書肆山田、高見順賞)『明日』(思潮社、萩原朔太郎賞)など。著書『中原中也』(筑摩書房、サントリー学芸賞)『アジア海道紀行』(みすず書房、読売文学賞 随筆・紀行賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

293
震災後、半年を経た2011年9月に詩人の佐々木幹郎氏と二代目高橋竹山さんとが、大船渡を皮切りに被災地を巡った旅の記録。各地に伝承される民謡の現在と過去を探り、また初代高橋竹山のエピソードを語る。さりげなく語られているが、例えば新相馬節に歌われる「遥か彼方は相馬の空かヨ 相馬恋しやなつかしや」は、未だに故郷の相馬に帰還できない人々にとっては皮肉な現実となってしまった。東北の歌が、ことさらに故郷の生活と密接であるだけに哀しくもあり、またそれゆえにこそ今、いっそうの重みをもって迫るものであるかも知れない。2016/10/18

新地学@児童書病発動中

110
詩人の佐々木幹朗氏が津軽三味線演奏者の二代目高橋竹山さんと、震災直後の東北をまわって民謡のライブや詩の朗読を行った時の記録。民謡は単に鄙びた歌ではなく、その土地で生まれて死んでいった人たちの魂の叫びであることが分かる内容だった。潰れた家の下で一生懸命に民謡を歌っていたお年寄りのエピソードが一番心に残った。心の底から湧き上って来る想いを率直に力強く歌うものが民謡で、私の好きなアメリカのソウルとの共通点を感じる。震災で打ちのめされた人々の心に寄り添おうとした著者の詩人としての姿勢に感動した。2015/05/10

Mijas

46
「新相馬節」は他の東北民謡と違うという。著者の言葉が心に響く。「この唄のように、空を見上げながら、あるいは遠くを見やりながら、声を上げてみたいと思う。」陰旋律の節回しに、悲しさと愛しさ、深々とした抒情が漲る。それは生きるための唄だった。「辛いときには唄をうたう。唄はそのためにある。」最後の「登楽遊原」の一節も心に残る。また印象的だったのは、二代目高橋竹山の話。「客に笑われないと芸は上達しない」と初代に舞台で怒られ続けたと言う。初代の津軽三味線をネットで聴いてみたが、その圧倒的な存在感は想像以上だった。2017/05/12

壱萬参仟縁

25
津軽三味線に独奏曲を作り、新しい音楽を開拓した高橋竹山(1910~98年、2頁~)。リアス海岸のリアスは、スペイン語のリアから来ていて、語源はリオという川。入江、潮入り川(16頁)。イチエフからの放射能が広がり、会津若松市に避難。各種連峰が放射能をブロックして、拡散や降下を遮ることができた。大熊町、楢葉町、浪江町からも避難してきたという(144頁)。津軽民謡の父=成田雲竹(1888~1974年、193頁)。2014/12/09

yamahiko

18
先日、荒磯忌で氏の詩作の秘密の一端に触れることができました。五十年前に荒ぶる魂を絞り出すように言葉と格闘した詩人による、土地と人が産み出す唄と三味線の響きが聴こえてくるような、紀行文でした。2019/08/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7954988
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品