岩波新書<br> 言葉と歩く日記

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言葉と歩く日記

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004314653
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0295

内容説明

熊の前足と人の手、ドイツ語では表わす単語が違う。では人の言葉で語る熊は、自分の手を何と表すのだろう―。日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が「自分の観察日記」をつけた。各地を旅する日常は、まさに言葉と歩く日々。言葉と出逢い遊び、言葉を考え生みだす、そこにふと見える世界とは?作家の思考を「体感」させる一冊。

著者等紹介

多和田葉子[タワダヨウコ]
1960年東京生まれ。作家。早稲田大学文学部露文科卒。1982年ドイツ・ハンブルグへ。ハンブルグ大学修士課程、チューリッヒ大学博士課程修了。2006年よりベルリン在住。日独二ヶ国語で作品を発表し、ドイツでもシャミッソー文学賞、ゲーテ・メダルを受章するなどの高い評価を得ている。著書―『かかとを失くして』(群像新人文学賞)、『犬婿入り』(芥川賞)、『ヒナギクのお茶の場合』(泉鏡花文学賞)、『球形時間』(ドゥマゴ文学賞)、『容疑者の夜行列車』(谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞)、『尼僧とキューピッドの弓』(紫式部文学賞)、『雪の練習生』(野間文芸賞)、『雲をつかむ話』(読売文学賞、文部科学大臣賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

215
22年前(執筆当時)からドイツに住み、日本語とドイツ語でそれぞれ小説を書き、その双方で(それ以外の国でも)評価の高い著者の「ことば」に関する随想。エッセイと呼ぶには(この語の本来の意味はそうではないのだろうが、日本語で言うエッセイには軽すぎるような響きがあるので)、ずっと思索的な内容を持っている。それには、あるいはドイツ語の持つ構造も関係があるのかもしれない。しかも、ここには日本とドイツだけではなく、言語をめぐる著者の様々な体験が注意深く、著者のことばに置き換えられて語られる。言葉の熟成を思わせる如くに。2014/03/18

ケイ

112
目次も何もなく、いきなり日記が始まった。新年から4月15日まで。明日の4月14日に、「多和田葉子さんによる朗読とフリートーク 詩的方法としての移民」に参加できることになり、読友のヴェネツィアさんに教えていただいた本。彼女はドイツ語に何も不自由はないのだろうに、それでも毎日言語について考えている。私もある程度語学をかじった者として、ふんふんと頷けるところもあったのだが、彼女の追求するところの深さに感心した。英語や仏語など、その国に住む日本人で作家の人との交流が出てきたが、塩野さんは読んでいないのかな。2015/04/13

buchipanda3

111
先日芥川賞を受賞した「貝に続く場所にて」を読んでいる時にふとこの本を思い出した。ドイツ在住、言語、歩くというキーワードが結び付いたのだ。未読だったので早速。著者はドイツ語で書いた自作を日本語に訳したことはなかったらしく、今回初めて試みる。その作業をしながら世界中を巡り、様々な言葉と触れ合う中で言語の本質を探っていく。と言っても堅苦しさは無く、柔らかい口調で書かれた興味深い話を面白く読めた。普段何気に使う言語をより深く見つめてみたくなる。本作も漱石への言及があり、言葉を探求するとみな漱石に戻るのかと思った。2021/07/18

nico🐬波待ち中

109
ベルリン在住で、日本語とドイツ語のニヶ国語の小説を発表している多和田さんの、"言葉"に関する日記形式のエッセイ。多和田さんの頭の中で、ニヶ国の言語が其々の主張をして対話を重ねることにより生まれた"多和田言葉"は、我々日本人を刺激する。多和田さんが日頃感じる、異国の中の日本語に対する疑問や解釈の発想がとても面白かった。時折内容の高度な箇所もあったけれど、大学時代の教授の講義を聴いているみたいに思えて懐かしくもあった。また続編があれば、出来の悪い教え子なりに多和田教授の講義に付いて行きたい。2020/09/27

(C17H26O4)

93
多和田さんの言葉に対するこだわりや発想や連想がとてもとてもおもしろかった。言語の間を行き来するご苦労も山程おありなのでしょうけれど、多言語の使い手である多和田さんが、何に、どこに、どう反応するのか、してしまうのかが垣間見られました。言語学を専攻している学生にとったら論文のテーマのヒントになることもありそう。言葉に関し『雪の練習生』や『雲をつかむ話』など著書に触れているところもありました。淡々とした文体だけに思わず笑ってしまいそうになるところも多数。2019/05/25

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