岩波新書<br> 教育委員会―何が問題か

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岩波新書
教育委員会―何が問題か

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004314554
  • NDC分類 373.2
  • Cコード C0237

内容説明

いじめや体罰事件、教科書採択、日の丸・君が代問題…。学校運営をめぐり、頻繁に登場する「教育委員会」とは、いったいどんな組織なのか。学校や保護者とどのような関係にあるのか。また、自治体の首長から教育委員会廃止論が出てくるのはなぜか。見えにくい組織の仕組み、歴史、問題点の全容を解き明かし、抜本的な解決策を示す。

目次

第1章 いま、なぜ、教育委員会が問われるのか(いじめ問題と教育委員会;教育現場との乖離;「教育委員会廃止論」の台頭;「首長vs教育委員会」なのか)
第2章 教育委員会とは、どんな組織か(教育委員会の役割とは;教育委員はどのように任命されるか;エリート教員が支配する教育委員会事務局;学校と教育委員会のあいだ―教員評価システムから教科書採択まで)
第3章 教育委員会制度は、なぜ誕生したか(戦後改革と教育の民主化;文部省「生き残り」の謎;「教育統制」のスタート;廃止された教育委員会法―地方教育行政法案の争点)
第4章 タテの行政系列のなかの教育委員会(確立されるタテの行政システム;タテの行政系列をささえる人びと;教育行政をささえる論理は、妥当だろうか;荒廃しゆく教育―文科省と首長の二重支配)
第5章 教育を市民の手に取り戻すのは可能か―地方分権と民衆統制への道(市民の手による教育の基礎条件;教育における「政治的中立性」とはなにか;タテの行政系列を廃止する;教育委員会に代わるシステムへ)

著者等紹介

新藤宗幸[シンドウムネユキ]
1946年神奈川県生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了後、東京市政調査会研究員、専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授、千葉大学法経学部教授をへて、現在、後藤・安田記念東京都市研究所研究担当常務理事、千葉大学名誉教授。専攻は行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おかむら

37
戦前の軍国教育の反省から作られた教育委員会が、当初の理念から徐々に形骸化していって今やお飾り状態になるまでの歴史。日教組を排除してく過程もわかった。GHQの方針転換も影響してるのな。文科省からの一方的な指図を淡々とこなす教育長(事務方)の世界。なるほど政権がぐぐっと右傾化したら教科書もそうなるわけね。この先の子どもたちが私らとだいぶ違う歴史認識になっていくのかと思うと怖いなあ。2017/04/24

壱萬弐仟縁

17
読む前。教委は文科省と校長にサンドイッチされ、上意下達のイメージ。長野県でもいじめ自殺と思われる事例が、第三者機関で直接の原因ではない、とされた。誠に遺族からすれば納得のいかない事なかれ主義。教員自身の不祥事も後を絶てない。自浄能力なし。先生、先生といつも言われ続けた人は、いつしか、その組織内でしか通用しない尊称ということを忘れる。だから、一般社会に出て不祥事をしても魔がさした、とか言っている。町の教委に教員の違法を訴えると、県教委も同様であるが、非を認めない。採用した部下をかばう体質がこびりついている。2014/01/27

Nobu A

13
行政学専門の新藤宗幸著書2冊目。教育に関しては「一億総評論家時代」と言われるが、よく耳目にする教育委員会の実態はあまり知られていない。啓蒙書。とても勉強になった。教育委員会の戦前からの変遷と現在の制度。文科省からの縦割り教育行政と「民衆統制」を「隠れ蓑」とした事務局支配。最終章にナショナルミニマムとスタンダードの峻別を言及し教育を子供達や市民のものに戻す為の提言。示唆に富む。一方で、恐らくどの国にも一見無駄と思われる、当事者や専門家不在の行政機関は多く存在する。非常に悩ましい問題だが知ることが第一歩。2020/11/19

浅香山三郎

13
行政学者からみた教育委員会制度の分析。独立性の高い行政委員会のはずが、実態は中央(文科省)と地方(都道府県教委)との「タテの行政系列」の縛りの強い硬直的なあり方であることが指摘される。戦後教育改革の換骨奪胎と、文部官僚の指導権限、或いは教員たちのムラ社会的風土など、今の教員委員会がいかにして形成されたかをカバーする第三・四章が特に勉強になつた。著者の改革提言は、実現性は低いかも知れないが、地方制度改革後の地方自治の理念に照らしてみれば、一つの考へ方ではあると思ふ。2016/08/23

けんとまん1007

11
知っているようで、実は、ほんの一部のことしか知らないものはたくさんある。この教育委員会もそうだ。PTAの役員をやっていたこともあって、先生方との接点はあるほうで、それなりに気になっている組織でもある。今も、いろいろ言われているが、ある部分では賛同もするが、怪しい方向を目指されているようで、気懸かりな空気がある。主役は誰なのかという視点がないがしろにされているのではという主張には、おおいに賛同できる。それをどう実現するか、中立性、変動することなどの点が難しい。2014/03/30

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