内容説明
家族とは、「自分のいのちの受けとめ手が一緒にいること」。児童虐待、「所在不明老人」、孤独死、高止まりした自殺率…。受難の時を迎え、機能不全に陥った現代家族。今や、個々人が意識的に絶えず選び直さなければ成り立たなくなっているのではないか。不安の時代に生き延びていくための、居場所としての新しい可能性を探る。
目次
序章 「はかなさ」と「よるべなさ」
第1章 家族論の時代
第2章 「いのち」から考える
第3章 自殺と中絶から見えてくるもの
第4章 老いるいのちをまえにして
第5章 家族の絆を問いなおす
終章 「一緒の誰か」がいれば、一人、生きてゆける
著者等紹介
芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
1942年東京生まれ。評論家。上智大学経済学部卒業。家族や教育、犯罪などに関して積極的に発言を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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出版社内容情報
「家族」とは,「自分のいのちの受けとめ手が一緒にいること」.児童虐待,「所在不明」高齢者,孤独死,高止まりしたままの自殺率…….受難の時を迎え,機能不全に陥った現代家族.今や,個々人が意識的に絶えず選び続けなければ成り立たなくなっているのではないか.不安の時代に,生き延びていくための居場所としての新しい家族の可能性を探る.