岩波新書<br> 平成不況の本質―雇用と金融から考える

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岩波新書
平成不況の本質―雇用と金融から考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 185,/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004313441
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

出版社内容情報

失業率の悪化、労働生産性の停滞、消費の低迷――。日本経済の不調の原因は、本当に「デフレ」なのか。理論経済学の立場から「常識」を疑い、長期不況の本質を探る。なぜ賃金は上がらないのか。そもそも企業は誰のものなのか。そして、大震災後のいまこそ、経済成長至上主義からの脱却、社会資本の充実を訴える。

内容説明

失業率の悪化、労働生産性の停滞、消費の低迷―。日本経済の不調の原因は、本当に「デフレ」なのか。理論経済学の立場から「常識」を疑い、長期不況の本質を探る。なぜ賃金を上がらないのか。そもそも企業は誰のものなのか。大震災後のいまこそ、経済成長至上主義からの脱却、社会資本の充実を訴える。

目次

第1章 「デフレ」とは何か―長期的視野から考える(不況の現実;インフレ率低下をどう捉えるか―デフレか、ディスインフレか;物価は何によって決まるのか)
第2章 なぜ賃金が上がらないのか(対外直接投資が招いたもの―産業空洞化と技術継承の困難;名目賃金はどう決まるか;基礎となる経済理論)
第3章 企業は誰のものか(株主主権の限界―物的資本と人的資本;「相互規定的」という考え方;派遣法緩和で喜んだのは誰か―利潤最大化行動はどこまで正当化されるか)
第4章 構造改革とは何だったのか(「構造改革」の時代背景;推し進められた「市場型間接金融」;投機の奨励―派生証券はゼロサムゲーム;郵貯の民営化;新日銀法と市中銀行)
終章 いま、何が求められているか(どのような時代なのか;社会的共通資本としての教育;「技術」をどう継承していくか;公正な所得分配を求めて)

著者等紹介

大瀧雅之[オオタキマサユキ]
1957年福島県生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。現在東京大学社会科学研究所教授。専門はマクロ経済学、景気循環理論。著書に『景気循環の理論―現代日本経済の構造』(東京大学出版会、1994年、第37回日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

23
理論経済学の立場から日本経済の抱える問題点に迫った一冊。数式を用いた説明の一方で、論理の飛躍とも感じさせるおおざっぱな展開もあるという感じに、なんともとらえどころのない印象も受けたのだが、これからの日本社会のあり方についてハッとさせられる指摘も多く、学ばされることの多い中身であった。個人的には、「構造改革」路線が利己的な風潮を生み出すことの是非とも絡めながら、国民経済全体をどう発展させるのかという視点を貫いた姿勢に共感。その論説のすべてに納得できたわけではないが、著者の真摯な姿勢が響いてくる一冊だった。2013/01/03

壱萬参仟縁

3
「デフレ不況」と報道されることが多いが、著者はこの名称は違うと指摘する(18ページ)。デフレ(物価下落)が原因で不況になっているが、別個の社会事象というのである。小泉構造改革時代に、デフレスパイラルの説明が為されていた時代もあったが、本著では購買力がない、というときに、失業者がかつてないほどの大量な事実を重くみている。評者も納得できる。ハローワークでマッチングしない。けっして何でもいい、と割り切っているわけではないが。教育面では「インネイト」という子どもへの信頼が重要と説く。成長を待つ。人も経済も複雑だ。2012/11/07

脳疣沼

2
前半は面白かったが、後半は「昔は良かった」というオヤジの説教になっている。色々と方程式を立てて議論しているが、その式を追っていけばそうなるだろうけど、現実問題として本当に成立するのか、素人にはその確からしさが良くわからなかった。熟練労働者などの問題も、著者の幻想が含まれているように感じる。その「感じる」部分をもっと緻密に論証して欲しかった。2014/12/28

蒼一朗

1
★★★☆東京大学社会科学研究所の大瀧教授の平成不況を雇用と金融の側面から論じた一冊。ところどころに理論の飛躍を感じたのは私が勉強不足のせいかもしれないが、日本的民主主義の一つの理想形を実現するためにはどうすればいいのかを分かりやすく論じている(と感じた)。新聞や雑誌で目にする内容とは一線を画すだけに、おもしろいと思う内容が多かった。2015/10/13

MrO

1
実に理知的な本。なだけに、どれだけ実現可能か。人間が幸せになるための経済学であってほしい。2012/12/09

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