出版社内容情報
はやぶさ、ボイジャー、かぐやなど、多くの探査機が惑星やその衛星、小惑星などを訪れ、私たちの想像をはるかに越える姿を伝えてきた。広大な惑星間空間を行く、太陽系グランドツアーへのご招待。
内容説明
はやぶさ、ボイジャー、かぐやなど、多くの探査機が惑星やその衛星、小惑星などを訪れ、私たちの想像をはるかに超える姿を伝えてきた。活火山が火を噴く木星の衛星、無数の細い環からなる土星の環、強風が吹き荒れる金星の大気、水の流れた痕のある荒涼とした火星の大地など、太陽系グランドツアーへのご招待。
目次
第1部 宇宙への船出(月をめざす;宇宙人へのメッセージ;ボイジャーのはるかな旅)
第2部 惑星の素顔に迫る(本格派探査機の登場;二一世紀の宇宙探査)
第3部 私たちの太陽系(大地をもつ者たち;ガスにおおわれし者たち)
著者等紹介
野本陽代[ノモトハルヨ]
東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。サイエンスライター、翻訳家。2004年‐文部科学省宇宙開発委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようへい
8
「人は、同じ過ちを繰り返す…まったく!」こんな事がないように読書メーターを始めた筈なのに、まさかの再読でした。私はニュータイプではない…、重力に魂を縛られた人間の一人だったというのか!…残念です。本書は大きく二部構成になっていて、前回は後半部の惑星の様子が描かれた部分に興味を惹かれましたが、今回は前半部の米国と旧ソ連が繰り広げた宇宙開発競争の熱しやすく冷めやすい様子が面白かったです。研究者は国家の意向に左右されるという悲しき構造が浮き彫りになっています。2021/12/22
壱萬参仟縁
7
太陽に異変が起きている、ということなので、太陽に注目した。「太陽からは毎秒100万トンもの物質が放出されている」(102頁)とのこと。太陽風は電離してイオンとなった水素とヘリウムで構成され、危険なもの。太陽は銀河に属する1000億個の恒星の一つ(137頁)。直径139万2000キロ(地球の110倍)、質量地球の33万倍の巨大なガスの塊。これでは、地球に多大な影響が及ぶのは明白だろう。今後、地球がどうなってしまうのか、考えただけで眠れない日々?2013/05/21
仮ッ子
6
身の内を嵐のように駆け巡る感動! 宇宙を知ることは命の由来を知ること。自分は一体どこからやって来たのか? 限りなき知の欲求。まだまだ満たされるものではなく、自分の立ち位置は不確かで不安定であるけれど、人類の可能性を信じることが出来る。ホルストの「惑星」を聴きつつ読了。2010/11/23
epitaph3
4
金星探査機「あかつき」の失敗。実に残念である。この本は「あかつき」の失敗以前に出版されたものであり、金星に関する記述に金星の謎を解くことを「あかつき」がめざしていると書かれているのが悲しく感じられる。(2016年に金星に再接近するが)まあそれは結果論。この本自体は、太陽系に関して丁寧に書かれている。アメリカとソ連の冷戦下の宇宙競争、ヨーロッパ、日本の参戦、最新の宇宙探査事情、太陽系の各惑星の紹介まで、幅広く取り扱われている。口絵にあるけれども、もっとカラー写真が欲しくなる本。2010/12/23
crecsent
3
太陽系惑星探査の歴史とか、現在分かっていることとか。最近流行りのダークエネルギーとか宇宙誕生の謎に迫ったり一方で、まだ自分たちのいる太陽系のことも全然分かってないことが多いんだなと感じた。あと、どうでもいいけど「果てにつどいし者たち」とか「さすらえる者たち」ってノムティス語っぽくて(ry2011/12/01
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