岩波新書<br> 国家神道と日本人

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岩波新書
国家神道と日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004312598
  • NDC分類 175.1
  • Cコード C0214

出版社内容情報

「国家神道」は果たして解体したのか? 宮中祭祀や天皇崇拝の措置こそ重要な要素と位置づけ、明治維新期の生成過程、民間宗教との位相、国民の関与、そして現在を丹念に追う。日本の宗教・精神史理解のベースを提示する意欲作。

内容説明

戦前、日本人の精神的支柱として機能した「国家神道」。それはいつどのように構想され、どのように国民の心身に入り込んでいったのか。また、敗戦でそれは解体・消滅したのか。本書では、神社だけではなく、皇室祭祀や天皇崇敬の装置を視野に入れ、国体思想や民間宗教との関わりを丹念に追う。日本の精神史理解のベースを提示する意欲作。

目次

第1章 国家神道はどのような位置にあったのか?―宗教地形(「公」と「私」の二重構造;「日本型政教分離」の実態;皇室祭祀と「祭政一致」体制の創出;宗教史から見た帝国憲法と教育勅語;信教の自由、思想・良心の自由の限界)
第2章 国家神道はどのように捉えられてきたか?―用語法(国家神道の構成要素;戦時中をモデルとする国家神道論;神道指令が国家神道と捉えたもの;皇室祭祀を排除した国家神道論を超えて)
第3章 国家神道はどのように生み出されたか?―幕末維新期(皇室祭祀と神社神道の一体性;新たな総合理念としての皇道論;維新前後の国学の新潮流;皇道論から教育勅語へ)
第4章 国家神道はどのように広められたか?―教育勅語以後(国家神道の歴史像;天皇・皇室崇敬の国民への浸透;国家神道の言説をつけていくシステム;下からの国家神道)
第5章 国家神道は解体したのか?―戦後(「国家神道の解体」の実態;神社本庁の天皇崇敬;地域社会の神社と国民;見えにくい国家神道)

著者等紹介

島薗進[シマゾノススム]
1948年東京都に生まれる。現在、東京大学大学院人文社会系研究科、文学部宗教学科教授。専攻は近代日本宗教史、宗教理論研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

37
日本会議関連の新書を読んで神社本庁に興味出てきたので読んでみました。岩波新書は難しいなあ。でも明治維新からの神道と政府と天皇の関わりの過程がわかります。古式ゆかしいとされてる皇室祭祀のほとんどは明治時代に新たに創ったとか知らなかったわ。そしてGHQが解体した戦後もまだ国家神道的なものは受け継がれているってのは日本会議本でもひしひし感じられる。あとそもそも江戸時代に尊皇するようになったエリート武士らのことも知りたくなりました。あと國學院大学って元はそういう系なのかー。2016/08/20

coolflat

22
GHQの神道指令により国家神道は解体したとされている。だが国家神道は解体していないと言う。神道指令は国家神道の中に含まれる「皇室祭祀」には全く触れず、皇室祭祀と神社神道をはっきり分け、皇室祭祀は信教の自由の枠外、神社神道を宗教という形にした。米国による天皇利用があった訳だが、この皇室祭祀の温存が国家神道は解体していないという所以だ。一方で国家機関の地位を失った神社神道は、皇室祭祀や天皇崇敬の地位を高める事に多大な力を注ぐ宗教活動を行っている。皇室祭祀と結びつく事で国家神道を完全復活させるのが彼らの目標だ。2015/08/28

Takayuki Oohashi

21
私の女性の友人が、天皇陛下が退位の意向を示していることに対して、陛下をねぎらうような発言を某SNSで書いていたのですが、その天皇を神聖化するような国民の心象ってどこから来たのだろう、と思い、この本を紐解いてみました。明治天皇が発したという教育勅語が、いわゆる「公」の場での国民の天皇崇敬(道徳的なことも含めて)の基礎になったとありました。戦前の国民が公では天皇に仕え、国に尽くすことを求めれた一方で、死生観などの公では解決しない問題をキリスト教や仏教などの一般の宗教に委ねられたとあり、それが印象に残りました。2016/08/13

やまやま

17
国家神道という概念は、GHQ指令から展開してアメリカ的な宗教観に基づき、近代法制上の宗教集団として理解すべきとする葦津氏らの見解は制度史的にはわかりやすいが、神道史や宗教史としてはそれにとどまらず(あるいは留めようとする意図に反して)別の視点(主張)があるという展開は納得できる。国家神道には3つの社会的システムが確立されることが重要であったとして、皇室崇敬に関わる儀礼、国体思想の教育普及、神職の養成と連携が指摘される。やっと議論のすれ違いぶりの一端が理解できたが、皇室祭祀の位置づけは難しい。2020/09/12

壱萬参仟縁

17
国家神道とは、明治維新以降、国家と強い結びつきをもって発展した神道の一形態(57頁)。評者の神社は暑い夏に、冷たい水や涼しさを求める場。今は、あまり身近に感じないが、通訳案内士の学習では、参道の真ん中は神様が通るので、両脇を歩くことを知った。美川憲一氏のCM「端っこ歩きなさいよ」とのフレーズを想起した。国家神道は皇室祭祀と伊勢神宮を頂点とする神社および神祇祭祀に高い価値を置き、神的な系譜を継承する天皇を神聖な存在として尊び、天皇中心の国体維持、繁栄を願う思想と信仰実践(59頁)。天皇が額縁にいる家もある。2013/06/03

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