岩波新書
木簡から古代がみえる

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  • サイズ 新書判/ページ数 214,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004312567
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0221

出版社内容情報

木簡はまさに古代史のナマの史料。文書。荷札から落書まで、記された「手がかり」をいかに解釈し、秘められた古代の姿を読み解いていくか? そしてさらに未来へと伝えていくか? 最前線の研究者が結集し、その尽きない面白さを語る。

内容説明

文字のしるされた木片が、地下水に守られた土中にふかく抱かれ、遠い過去から私たちの前に姿を現わす。木簡は、まさしく古代史のナマの史料。その形や大きさ、そして書かれた文字などの小さな「手がかり」に過ぎない情報から、いかに秘められた古代の姿を読み解いていくか?最前線の研究者が結集し、その尽きない面白さを語る。

目次

1 木簡は語る―研究の足跡(飛鳥池木簡―木簡から『日本書紀』を読み直す;荷札木簡―荷札が語る古代の税制)
2 奈良のみやこを再現する―宮都の木簡から(長屋王家木簡―上流貴族の暮らしぶり;歌木簡―「地下の万葉集」は何を語るか)
3 見えてきた古代の「列島」―地方に生きた人びと(長登銅山木簡―官営鉱山と大仏造立;袴狭木簡―雪国の地方官衙)
4 東アジアの木簡文化―伝播の過程を読みとく(中国の木簡―秦漢帝国では;沖縄のフーフダ―今も生きる呪符木簡)
5 木簡の出土から保存・公開まで(胡桃館木簡―三七年目の復活;木簡の再利用―木簡はお尻ぬぐいに使われた)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K.H.

9
木簡のことを知っているつもりで全然知らなかったのだと痛感させられた(そもそも木簡学会なんて学会があることを初めて知った)。藤原京から平城京への遷都の前後関係が木簡の発掘が解き明かした話はすごい。イメージしやすいヘラ状のものだけではなく四角柱の「木簡」があるというのも面白い。2024/04/24

ミサ

8
木に書かれた文字から得られる様々な情報。木簡の出土によって、歴史書をもとに議論されていた事柄が一気に解決することも!古代のあらゆる階層の人々の生活を浮き彫りにする生々しい史料。木簡の役割りがよく分かる!平城宮跡資料館にも行きたい!2024/12/01

庄屋之者

3
木簡に関しては長屋王邸出土木簡など、名前だけは聞いたことがあるものの、詳細までは知らなかったため勉強になった。『続日本紀』などの文献史料からは知り得ないことも、木簡によって知ることができることもあることから、木簡がいかに重要かを知ったとともに、今後木簡はさらに重視されるべきだろうと感じた。2021/03/05

くまきん

3
木簡に文字を書いた本人はまさか、自分が書いた字が、遥か後世の人間に読まれて研究されるなどとは思いもよらなかっただろう。記紀みたいな後世に伝える事を主目的とした文章には無い、生の古に生きた人々の生活がうかがい知れて、この分野も面白そうだなと思う。2016/01/21

キアヌ安倍

3
教科書で見たことがあっても、木簡ってどんな物?そんな疑問に答えてくれる本です。各種の木簡から、東アジアの物までわかりやすく解説されています。2015/01/21

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