出版社内容情報
鋭敏で明晰な≪知性の人≫たる詩人・批評家ポール・ヴァレリー(1871-1945)は、同時に女性への愛に翻弄され続けた強烈な≪感性の人≫でもあった――。その相剋に彼の本質をみさだめ、創作に新たな光を当てる、魅惑的な伝記。
内容説明
二十世紀前半のフランスで「最高の知性」として知られた詩人・批評家ポール・ヴァレリー。この明晰な「知性のひと」は、生涯に少なくとも四度の大恋愛にのめりこみ、愛欲に惑い続けた「感性のひと」でもあった。その相剋に彼の本質をみさだめ、人物像に新たな光を当てる。手紙や作品の豊富な引用とともに綴られる、魅惑的な伝記。
目次
序―「感性のひと」の側面
1 最初の危機―ロヴィラ夫人をめぐって
2 レオナルド論とムッシュー・テスト
3 ロンドンと『方法的制覇』
4 詩作の再開と第一次世界大戦
5 愛欲の葛藤―カトリーヌとの出会い
6 胸像彫刻にはじまって―ルネ・ヴォーティエと『固定観念』
7 崇拝者からの愛―エミリー・ヌーレの場合
8 最後の愛―『わがファウスト』と『コロナ』と『天使』
著者等紹介
清水徹[シミズトオル]
1931年東京生まれ。1956年東京大学大学院フランス文学科修士課程修了。明治学院大学教授、同図書館長を経て、明治学院大学名誉教授。専攻はフランス文学、文芸評論。著書、『書物について』(岩波書店、藤村記念歴程賞・読売文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)ほか多数。訳書、ピュトール『時間割』(中央公論社、クローデル賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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