出版社内容情報
年間100万人の日本人が訪れる米領グアム。同島が旧日本領で、かつて2万もの日本兵が命を落とした激戦地である事実が、現在の観光客たちに意識されることは少ない。いったい誰が、いつ、どうやって現在の「日本人の楽園」を開発したのか。無個性なリゾートの地下に眠る、忘れられた記憶を掘り起こす。写真・図版多数掲載。
内容説明
年間約一〇〇万もの日本人が訪れる米領グアム。その島が旧日本領で、かつて二万近い日本兵が命を落とした激戦地であった事実が、現在の観光者たちに意識されることは、少ない。いったい誰が、いつ、どうやって「日本人の楽園」を開発したのか。無個性なリゾートの地下に眠る、忘れられた記憶を掘り起こす。写真・図版多数掲載。
目次
第1章 「大宮島」の時代(日本領グアムに生きた人々;短い戦闘と長い戦争;「私たちの中の横井さん」から「ヨコイさん」へ)
第2章 基地の島と観光の道(「立入禁止」の孤島;グアム観光の「基本計画」;慰霊観光と記憶をめぐる抗争)
第3章 楽園の建設、記憶の埋立て(観光開発と日本のメディア;宮崎の南、ワイキキの西;タモン湾の開発と記憶の埋立て)
第4章 値札と忘却(日本人の観光変容と「三つの波」;格安旅行とマニュアル型ガイドブック;値札を付けるメディア;「記憶の回路」の途絶)
第5章 見えない島(誰も死なない島;二一世紀の植民地;見えないことさえ見えなくなるまえに)
著者等紹介
山口誠[ヤマグチマコト]
1973年東京都生まれ。2002年東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(社会情報学)。関西大学社会学部准教授。専門、メディア研究、歴史社会学、文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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