内容説明
方円の器にしたがう水。流れ、うるおし、沁み込む水。そうした水の性質を活かし、使いこなし、楽しむための道具がいくつも、私たちの周囲には確かにあった。手元で使う束子や雑巾から、井戸、用水路、そして手廻し洗濯器…。急速に失われつつあるそれらの「道具」を日本各地にたずね、そこに込められた水づかいの叡智に学ぶ。写真多数。
目次
第1章 水を楽しむ―撒く水、眺める水、聴く水
第2章 雨に装う―蓑笠から軒樋まで
第3章 水の性質を活かす―滲みる水、浮かす水、水の泡
第4章 水の道―流れる水、汲んでくる水、ひねるとジャー
第5章 世界一周「洗濯」の旅―浄と不浄、手動と自動
結びの章 活水の知恵・節水の思想
著者等紹介
山口昌伴[ヤマグチマサトモ]
1937年大阪府生まれ。1963年早稲田大学第2理工学部建築学科卒業、世界の日常道具を幅広くフィールド研究する。現在、GKデザイン機構・道具学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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