岩波新書
憲法九条の戦後史

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  • サイズ 新書判/ページ数 247,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309512
  • NDC分類 323.142
  • Cコード C0221

内容説明

侵略戦争の反省に立ち、戦争放棄、戦力不保持を謳った憲法九条。軍事化を目指す政府によって常に「形骸化」の危機に曝される一方、この理念を生かそうとする市民の行動は、日本が戦争加害者となることに抗し続けてきた。数々の出来事や人びとを丹念に取材し、改憲の動きが具体化するいま、九条があることの意味を改めて問う。

目次

プロローグ 元国防族のレジスタンス
第1章 非戦国家の再軍備―一九四五~一九五四年
第2章 反戦の民衆を支えた九条―一九五五~一九六三年
第3章 広がる九条の「世界」―一九六四~一九七七年
第4章 沖縄 届かぬ九条
第5章 右傾化に抗して―平和市民の登場―一九七八~一九八九年
第6章 危機の一〇年1―一九九〇~一九九二年
第7章 危機の一〇年2―一九九三~一九九九年
第8章 「どこへ行く?」―二〇〇〇年~
エピローグ 国際社会と九条―国家中心の安全保障観から市民中心の創る平和主義へ

著者等紹介

田中伸尚[タナカノブマサ]
1941年東京都に生まれる。1967年慶応義塾大学卒業。朝日新聞記者を経て現在、ノンフィクション・ライター。著書に、『ドキュメント 憲法を獲得する人びと』(2002年第8回平和・協同ジャーナリスト基金賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこしま

29
『日本会議の研究』を読む前に。◆改憲を目指す安倍の元にある先の機関。この機関の歴史を知るのなら、対をなす9条の歴史も学ぶ必要はあると思います。◆60年代から見られた安保闘争や砂川など多数の裁判。結論的には、日本会議以前に軍国家を目指す国家と、平和を守りたい国民との間で色々と裁判が絶え間なかったこと。◆長い感想です。何年経とうが僕たちが護られてるのは国家ではなく前文と9条があるからです。国家から攻めたれられ、空洞化し始めてきました。あの戦争で誰が責任を取りましたか?そのツケが今なんです。守りましょう!2016/05/28

green

1
九条が、戦争放棄から自衛権あり、そして集団的自衛権へと、解釈が変わっていく状況が理解できる。集団的自衛権などは、世界における考えかたも変わってきているので、解釈が変わっていくのもありだと思うが、変えるのであれば明確な説明を行い、国民の合意を得ることが必要。逆に改憲側の意見も聞いてみたいと思った。2021/06/26

川ちゃん

0
読了2013/11/03

大ふへん者

0
うーん、アカいですねぇ。非武装による安全保障と護憲をどのようにして両立させるのか。いかんでしょ。2012/12/12

Ryueno

0
言葉の端々から改憲は悪だという論調が表れているように感じたところがやや残念。改憲派がなぜ改憲を目指しているのかと問えば、おそらく現行憲法を忠実に解釈する限り、有事に備えられないからである。したがって、非武装でも有事の際にどのように対応するのかを説得的に語るというのが、非武装を主張する知識人に求められる使命だと思う。それが出来ないなら、九条を厳格に解釈して非武装を主張するのは、はなはだ無責任であるという他はないと感じる。2011/10/11

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