岩波新書<br> 源氏物語の世界

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源氏物語の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004308836
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0295

出版社内容情報

源氏物語は恋と愛の物語であり,王権と政治の物語であり,人の生き方と救済を問う物語でもある.こうした多義的・多面的な構造に光をあて,桐壺巻に仕掛けられた四つの「謎掛け」を手がかりに,物語世界を読み解いていく.

内容説明

源氏物語は恋と愛の物語であり、王権と政治の物語であり、人の生き方と救済を問う物語でもある。千年にわたって読みつがれてきたその魅力の根源をこの物語のもつ多義的かつ多面的な構造に求めながら、冒頭の桐壷巻に仕掛けられた四つの「謎」を手がかりにその世界を読み解いていく。源氏物語は、読者に問いかける物語なのである。

目次

第1章 桐壷帝の物語
第2章 「雨夜の品定」と女君の人生
第3章 若き光源氏の恋と挫折
第4章 権勢家への道
第5章 六条院の栄華と恋
第6章 暗転する光源氏の世界
第7章 光源氏の宿命
第8章 薫と宇治の姫君たち
第9章 薫と浮舟の物語

著者等紹介

日向一雅[ヒナタカズマサ]
1942年山梨県に生まれる。1972年東京大学大学院博士課程単位取得退学、博士(文学)。専攻は平安文学。現在、明治大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

111
源氏物語の世界観に触れるためにこちらを。この本では源氏物語が描いたものとして恋と愛の物語であると同時に王権政治、家系、人としての生き方への問い掛け(特に女性)、因果応報、コンプレックスなど様々な人間性の要素を交錯させているという観点から読み解いている。その解説は馴染みない平安朝の背景も含めて分かり易いもので最後まで興味深く読めた。何より物語の魅力が伝わり、途中から堪らず本編(現代語訳)も読み始めていた。本作で客観的な目線での全体像を掴み、今度は本編で人間味ある人物たちを描いた物語を堪能するのが待ち遠しい。2023/11/12

白河清風

20
源氏物語は王権と政治、人倫、恋愛、宗教が主題ではあるが、もっと広く人間の生き方や政治や宗教に及ぶ内容の文学として理解すべきと筆者は述べる。源氏物語は冒頭で「いづれの御時にか・・」と読者への問いかけに始まり、最後も、浮舟はどうなったか、どうあるべきかを読者への問いかけで終わっていると筆者は指摘する。栄華を極めた源氏の人生は悲哀で終わり、物語最後の浮舟の出家も仏道の悟りや救いと無縁であり、悩み惑うしかない人間の現実を掘り下げれば掘り下げるほど深い闇に直面する人間の世界を形象したと筆者は紫式部の心境を辿る。2023/02/07

富士山やま

18
実は「源氏物語」はきちんと読んでいません。友人が読んでなくても面白いからぜひ読んでみてと言うので手に取りました。本当にその通り、「源氏物語とはどのような文学かという問い」への回答、解説書なのに、読み物としてとても面白かったです。2016/12/18

びっぐすとん

13
108円本。はあ~、作家としての紫式部の凄さを改めて感じた。式部が最初からどこまで構想してたかはわからないけど、繰り返される対比、中国の古典からの翻案など千年前の外にも殆ど出ない女性がこれだけの作品を書くなんて!明石一族の野望が物語の初端、桐壺更衣の入内にまで繋がるなんて今まで考えたこともなかった。世代を跨いで繰り返される人間の業。現代でもここまで緻密に作り込んだ世界観の作品なんてないだろう。今でも通用する不変の人間心理。たった一人の人間が書いたものを千年間、沢山の人が研究してきたのも頷ける。2018/09/09

ヨグ=ソトース

10
源氏物語全巻について網羅的に語られています。一巻ごとに独立した物語として知っている程度だったので、個々の巻の間につながりが見えて面白かったです。晩年の紫の上が、女三の宮の登場に及んで苦しみのうちに美しく輝きを放ち、藤壺の「形代」としての存在を逸脱したという解釈は胸に迫るものがありました。「雨夜の品定」における「紫式部が書く男性視点の女性論」や、夢浮橋巻で紫式部が浮舟を通して読者に投げかける「女性としていかに生きるか」という命題には、貴族社会の中で式部自身が感じた問題意識が反映されているのでしょうか。2018/11/13

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