出版社内容情報
コピー機やパソコンの急速な普及により,著作権はいまや,すべての人にとって,仕事と生活の様々な場面で避けて通れないものとなった.この権利をどう理解し,どうつきあっていくべきか.具体例とともに分かりやすく語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
最近は全世界でも著作権について結構問題が多くなってきていると感じています。日本の場合はあまり特許などもしないケースが多かったのですが今後は開発商品などを特許登録するケースが増えていくのでしょうね。かなり昔のIBMと富士通の訴訟を思い出したりします。日本企業内ではそのようなことは昔はなかったけれども今後は著作権ということで問題が出てくることも予想されます。2015/11/28
ゲオルギオ・ハーン
24
二十年前に発行された本だけど、著作権とはそもそもどういう意図で整備されてきたのか考えるためには有益な内容の一冊。新書という紙幅で複雑な著作権を解説しているため手軽に読めるのも良い。面白いのは産業側の利益も整理しながら、一般の人々の利用も守る仕組みづくりが日本は上手いように思える。一見、うまくやってそうなアメリカはコンピューターのプログラムを守るために著作権を強くする一方で著作隣接権を認めない、しかしそうするとレコード業界を守れないのでレコード製作も著作権にしてしまうという妙な構造を作り出してしまった。2023/12/04
まり@新潮部
4
著作権検定の受検を見据えて。 送信技術に関するあたりの図表がわかりやすかった。 アクセスコントロールと法律論みたいなのは問題集とか参考書だけではわかりにくいので、参考になりました。 使う時だけでなく、つくる時にもきちんとした契約が必要だということ。当たり前なんだけど改めて再認識。(←検定というより仕事に関することとして)2015/03/25
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
岩波新書愛好会】第4章「権利を及ぼさない場合」の法律ルール 第5章 新しい「法律ルール」の構築 第6章「契約」と「ビジネス」 第7章国際政治と著作権 現代社会で、しばしば表面的な議論に陥りがちな著作権を、 みごとに立体的に整理している。 著作権の対応の議論の出発点として、議論に参加する人の必読の書。岩波新書一覧 http://bit.ly/12LkZWe2009/10/14
marukuso
3
著作権について新書にしては細かく説明されている。ある程度知識がないと読みづらいかもれない。アメリカと日本の著作権に対する違いや、音楽業界、映画業界の扱いの差等が分かる。法律自体は日本は進んでいるが、問題があった際著作権即適用になってしまう事に対し、契約マインドの養成や主体的に物事を考えるようにしなければならないと訴える。2011/10/05