出版社内容情報
9.11,アフガン戦争,そしてイラク戦争へと突き進んだブッシュの帝国.その時,ホワイトハウスでは何が話し合われ,大統領の決断に世論はどう反応したのか.戦時社会アメリカの動きをさまざまな現場からリポートする.
内容説明
9・11、アフガン戦争、そしてイラク戦争へと突き進んだブッシュ政権下のアメリカ。その時、ホワイトハウスでは何が話し合われ、大統領の決断に世論はどう反応したのか。政権を動かしていると言われる「ネオコン」や宗教右派とは何か。多様で寛容な社会はどこへ行ってしまうのか。戦時社会アメリカの動きを様々な現場から報告する。
目次
第1章 福音主義者ブッシュ
第2章 戦時社会アメリカ
第3章 ホワイトハウスの政治工学
第4章 イラク戦争への道
第5章 多様性とのせめぎ合い
終章 「ブッシュのアメリカ」とは何か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
脳疣沼
1
なんと、以前に読んだことを忘れて、また読んでしまった。そして以前と同じ感想を持った。あまり面白くはない。2020/11/13
keepfine
1
日本ではブッシュの対テロ戦争、単独行動主義が批判されて久しいが、本書はブッシュをとりまく政権陣営(ウォルフォウィッツ、パウエル、ライス、チェイニー&ラムズフェルド)の思惑と、大衆的な志向の変化をつぶさに追っている。政権の正統性が乏しく40%まで低下していた支持率が、9.11を機に90%まで急上昇したのは狂気の沙汰ともいえるが、ブッシュのキャラクターとアメリカ国民の心性を象徴する出来事ともいえる。全体を通して現地での取材がソースなのがよい。2016/08/31
脳疣沼
1
2003年の本だが、特に面白いことは書いておらず、知っていることばかりであった。そしてチェイニーの影が薄い。2016/06/14
あっきー
1
9.11の時はまだ小学生だったから、当時の政治の動きなんか全く知らなかった。2013/08/21
おらひらお
1
2003年初版。岩波新書で新聞記者さんが書いた本なので、ちょっと偏っているかなと思っていましたが、比較的違和感なく読むことができる内容でした。アメリカでは大統領の任期が最長8年なので、極端な方向に走っていても比較的是正しやすいことが良い点だと感じました。当時のアメリカは今から見ても危ない感じでしたね。2012/06/06