出版社内容情報
漢字の起源から現在の簡体字まで,中国人は漢字に対してどのように取りくみ,使ってきたのか.漢字の形,音,意味の問題を中心に,豊富なエピソードを交え日本に与えた影響にも言及しながら描きだす漢字文化史.
内容説明
中国語は一字一字が意味を伴う漢字という字によって表現され、他の言語とはちがった独自の歩みをしてきた。漢字の起源から現在の簡体字まで、中国人は漢字に対してどのように取りくみ、用いてきたのか。漢字の形、音、意味の問題を中心に、豊富なエピソードを交え日本に与えた影響にも言及しながら描きだす漢字文化史。
目次
1 漢字は誰が造ったのか(漢字の創造伝説;楷書の規範化 ほか)
2 古語を現代語訳する―義書(『爾雅』―訓詁の最初の集大成;『釈名』―語源の探求書 ほか)
3 形で分類する―字書(『説文解字』―字書の金字塔;『字林』―『説文解字』の増補版 ほか)
4 表音文字として使う―韻書と韻図(『切韻』―韻書の集大成;『広韻』―『切韻』の最終増訂本 ほか)
5 簡略化・ローマ字化を試みる(漢字の改革をめぐって;「注音字母」の制定に向かって―日本の仮名を参考に ほか)
著者等紹介
大島正二[オオシマショウジ]
1933年東京に生まれる。1963年東京大学大学院修士課程修了。専攻は言語学、中国語学。現在、二松学舎大学大学院教授、北海道大学名誉教授
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