出版社内容情報
今どきの若者の，一見理解不能・非常識とも思える行動の奥に，じつは彼らなりの論理にもとづく真剣な思いや悩みが隠されている．精神科医・香山リカがその「法則」を読みとき，どう接するか，大人の問題点をも指摘しながら指南．
内容説明
「何で電車の中でお化粧したり、ものを食べたりするんだ？」「あいさつは「どうも」しか知らないのか」「怖くて声がかけられない」…今どきの若者の、一見理解不能・非常識とも思える行動の奥には、彼らなりの論理にもとづく真剣な思いや悩みが隠されている。精神科医・香山リカがその「法則」を読みとき、つき合い方を指南する。
目次
１ 「確かな自分をつかみたい」の法則
２ 「どこかでだれかとつながりたい」の法則
３ 「まず見かけや形で示してほしい」の法則
４ 「関係ないことまでかまっちゃいられない」の法則
５ 「似たものどうしでなごみたい」の法則
６ 「いつかはリスペクトしたい、されたい」の法則
著者等紹介
香山リカ［カヤマリカ］
１９６０年北海道生まれ。東京医科大学卒業。現在、精神科医、神戸芸術工科大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mitei
278
何かと話題の著者だが、文章の節々で決めつけて話している感じがする。しかし今時の若者と執筆当時の若者とそんなに変わらないな。2016/02/03
SOHSA
38
精神科医香山ﾘｶによる若者論。大胆に若者の思考・行動を分析し、現代の若者の行動様式を法則化しようと試みている。発刊は2002年、今から既に12年も前である。当時の若者は既に若者ではなくなっているだろう。しかし、本書で描かれている若者の特性は、現在においても大いに首肯できるものばかりだ。つまり、若者とは時代の流れに左右されることなく常にある一定の特性を有している世代のことを指すのかもしれない。「不登校の中学生、高校生との付き合いで私が思ったのは、彼らにとって、実際にはほとんど行けない学校は、そこに（→）2014/06/17
佐島楓
31
ぎりぎり若者のカテゴリに入る私でも理解しづらい若者の行動や心理が書かれており、あれっこれって一般化できるの？ という疑問がわいた。空気が読めず、ナイーブで、想像力に乏しい。一生懸命生きているのだが、ふとしたことでつまずくとなかなか立ち直れない・・・。自分との共通点を発見してしまいました。年齢的に大人な世代がしっかりせねば、と何度か書いてあるのも印象的。2014/07/10
acesmile＠灯れ松明の火
7
新書というより、エッセー？法則というとメンデルの法則とかパレートの法則を思い浮かべるけど、これってマーフィーの法則に近いよね。書いてあることはあくまでも著者の主観で実験した結果ではないし統計をとっているわけでもない。それを法則と読んでしまうところが他にもユニークなタイトルの本を出している著者の法則？にのっとっていると思う。だいたい「若者」とひとくくりにできないもんでしょ人間って。漢検３級以上の漢字が出てこないのはバカモノにも読めるように？2010/08/05
愛奈 穂佳（あいだ ほのか）
5
【ココロの琴線に触れたコトバ】どうやら今の時代の「子ども」は、年齢にも外見にも収入にも現在の立場にも関係ない、本人の思い込みひとつで決まる主観的なものらしいのだ。2014/12/31
