出版社内容情報
真夜中,私たちの胃腸では強い収縮運動がおこっている.消化管内部をクリーニングしているのだ.しかし,胃は2重の神経システムによる支配を受けているため,深夜の収縮がおこらず,きりきりと痛むこともある.空腹期収縮のしくみ,消化管調節機能,潰瘍の原因など,身近でありながら意外に知らない胃の素顔を描きだす.
内容説明
真夜中、私たちの胃腸では強い収縮運動がおこっている。内部をクリーニングしているのだ。しかし、胃は二重の神経システムによる支配を受けているため、深夜の収縮がおこらず、胃酸が出てきりきりと痛むこともある。空腹期収縮のしくみ、消化管調節機能、潰瘍の原因など、身近でありながら意外に知らない胃の素顔を描き出す。
目次
1 胃を知りたい
2 胃液の話
3 消化管運動を調べる
4 消化管機能調節のからくり
5 偶然か?運命か?
6 空腹の胃学
7 消化性潰瘍
8 胃は悩んでいる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ21
21
2年程前から胃痛が続き胃カメラ2度も受けるも原因不明(涙)まさに「あなたの胃の中で何がおこってる?」が知りたくて読んでみました。専門的な話には頭が追い付いていかなかったものの、収縮運動を調べるためのトランスデューサーを開発する苦労話などは『プロジェクトX』を思い起こすほどの面白さ! 胃の空腹時収縮の重要さなどシッカリと伝わる名著だと思えます。ただ、もう20年以上も前の本なので、もっと研究も進んでるのでは?と検索してみると、著者である伊藤漸先生はもうお亡くなりになられてました。 ご冥福をお祈り致します。 2021/11/08
とんかつラバー
12
胃の機能もすごいが筆者の破天荒ぶりに驚く。院生の頃に消化器官の権威に異を唱える→気に入られてアメリカで一緒に研究。帰国してから胃の活動を調べたいが装置がない→自分で作る。チャレンジ精神に満ちた人である。文章もエスプリが効いていて面白い。「消化器官にはマルチメディアの腸(町)内会があってその自治能力は完璧に近い」最後は排便の話で〆られていて、一本取れれた気分だ。脳や心臓に比べるとなんとなく軽んじられてる消化器官であるが、とても大切な器官である。大事にするよ!2023/02/10
ochatomo
11
研究が進む展開を知ることができ、わかりやすい図解もあって有意義 腸神経系だけでなく、胃は副交感神経の迷走神経(延髄)の、大腸は副交感神経の骨盤神経の支配を受けている 空腹時に胃から順に強い収縮運動が起こり、はがれ落ちた上皮や粘液を掃除するのだが、ここに胃酸が多いような精神的状態と関係が深い機能的異常がある場合、どう動けばよいか「方法が見出せずこらえる」(悩む)ことが夜中のむかつきや痛みとなる 掃除が終わった信号である空腹感が食事をする合図と説く 1997刊 2010/12/10
cracra
6
胃腸が弱いので、胃腸によい食材とか体操とかが書いてあると勘違いして読んだら、生理学の話だったので、ちょっと戸惑った。化学物質のカタカナ語が多くて読みにくかったけれど、結果的に読んで良かった。大切なのは、「全体像」と「創意工夫」。2011/07/22
のんき
4
胃だけでなく消化管全般がどう働いているかという話。中間管理職の苦悩って感じで、あんまり悩ませないよう気を付けよう、とつくづく思った。




