岩波新書<br> 極北シベリア

岩波新書
極北シベリア

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  • サイズ 新書判/ページ数 194p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304814
  • NDC分類 292.91
  • Cコード C0225

出版社内容情報

7月末の吹雪,無人島でのオオカミとの遭遇,40メートルの氷壁でのロッククライミング.極北の地での調査は冒険だ.また,なぞの地下氷エドマ,巨大な氷の網目,小山ピンゴなど,永久凍土がつくりだす地形は不思議に満ちている.マンモスハンターやトナカイを追う人たちとの出会いも含め,シベリアの知られざる大自然を描く.

内容説明

七月末の吹雪、40メートルの氷壁でのロッククライミング、老朽船で海氷おおう北極海を進む。極北の地での調査は冒険だ。また、なぞの地下氷エドマ、巨大な氷の網目、緑の小山ピンゴなど、泳久凍土がつくりだす地形は不思議に満ちている。マンモスハンターや漁師たちとの出会いも含め、シベリアの知られざる大自然を描く。

目次

1 永久凍土圏―凍てついた大地
2 タイガとツンドラ
3 レナ河
4 新シベリア諸島
5 コリマ河
6 インジギルカ河
7 エニセイ河
環境汚染と開発

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

71
積読本消化。奥付見たら初版本だったが、なぜ当時読まなかったんだろう。永久凍土の研究者がシベリアのタイガやツンドラ、あるいはそのちかにある永久凍土などの構造を調査に行ったときの内容だが、専門的な話ばかりでなく、1996年頃、つまり社会主義から脱して間もないロシアの様々な側面が描かれていてとても面白かった。北海道の人の少ないところとは比較にならない最果て感のある地域での暮らしや、当時の現地の航空機事情、さらには原子力電池(しくみの解説付)とそれによる汚染の話まで。口絵にカラー写真が使われていてそれも良かった。2024/06/13

ドロレス

3
北大石氷凍土学の教授のシベリア調査記。コルィマも出てくる。ソ連は原子力電池を灯台とかあちこち使ってたから放射線汚染やばいとかいろいろやばい話も。やっぱりマルクス主義で環境問題を考えるとかいうてる斎藤幸平てなんだかなあと改めて思う2025/04/01

黒胡麻

2
永久凍土の研究者による本。ロシアの国土の56%もが永久凍土で占められ、氷期に地面が露出していた場所は氷点下の空気で冷やされ地下500mまで凍りついてる等、凍土に関する興味深い情報がたくさん。だが、本書で一番面白かったのはシベリア紀行の部分、特に新シベリア諸島やコリマ河の調査でのエピソードは何となく椎名誠の小説みたいな雰囲気があり楽しかった。2023/09/07

takao

0
永久凍土。エドマという厚さ40mの氷2016/11/15

KBS

0
ただでさえ命の危険に晒される可能性があるような、厳しい自然の中にあるというのに、まだ解明されていない点が多く存在し、更に人の住んでいる地域は政治の暗い部分や犯罪とも結びついている。極北で研究や調査をすることの大変さがひしひしと伝わってくる本。2013/10/20

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