岩波新書
江戸の訴訟―御宿村一件顛末

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304708
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

嘉永2年(1849)とある村で1人の無宿人が殺された.勘定奉行までが乗り出す大事件に巻き込まれ,裁判に奔走する村名主.用人たちの暗躍,官官接待の実際等,名主の日記や周辺資料から幕末期江戸の社会が浮かび上がる.

内容説明

嘉永二年(一八四九)、とある村で一人の無宿人が殺された。勘定奉行までが乗り出す大事件に巻き込まれ、裁判に奔走する村名主。その活躍を通して見える幕末期江戸の姿とは?暗躍する用人たち、官官接待の実際など、名主が残した日記や多くの周辺資料を駆使して、当時の社会の仕組みや、その中でうごめく人々の様態を活写する。

目次

第1章 事件の発生(無宿惣蔵殺さる;隠蔽工作 ほか)
第2章 村名主の登場(駿州御宿村―茶屋を営む百姓;名主湯山吟右衛門)
第3章 江戸の訴訟(吟右衛門の大江戸初体験;公事宿山城屋弥市 ほか)
第4章 贈答と賄賂(雉子橋へと草木もなびく;本郷丹後守泰固 ほか)
第5章 一件落着(判決;訴訟費用は誰の負担か ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chanvesa

6
リーマンショック後は、コンプライアンスを表の理由、本音は経費削減で、接待はだいぶなくなった。たまにだが接待する側であったわたくしはせいせいしたものだが、江戸時代には接待や賄賂が、便宜を図るストレートな手段というより、コミュニケーションツールやショートカットの暗黙のシステムであったのであろう。秘密のはずの公事方御定書のコピーが出回ったり、貸本業の流行など、出版文化の隆盛と、江戸という大都市に身を隠すことができたという孤立性は、都市が近世から近代に時代を動かす原動力の一つをはらんでいたのではないかと思わせる。2013/12/31

海星梨

3
下手な脱線多すぎて主題が分かりにくい。”村サイド”を始め、妙な片仮名が多い。”村側”でいいだろう。文章がうまい人がまとめたらこれの三分の一程度に収まる内容と思うので、苦痛でした。2019/03/04

ほたぴょん

3
「生きた歴史」とはこういうのを言う。名著。

コーリー

2
富士山東麓の御宿村(現裾野市御宿)の名主湯山吟右衛門は、たまたまある事件に遭遇し、克明な記録を書きのこした。博徒同士の大出入に絡み村内で無宿人が殺害され、韮山代官・勘定奉行まで乗り出す実に厄介な事件であった。本書は吟右衛門の克明な記録を読み解くことを通じて、19世紀中葉の時代と社会、そしてそこに生きるさまざまな人々の人間模様を描き出そうとしている。とくに本書では訴訟のために江戸へ行った百姓たちがどう過ごしていたのかが描かれておりとても興味深かった。2021/12/19

rubeluso

2
富士山麓の農村で起きた殺人事件を始まりに、お裁きのために江戸に出ることになった名主の日記をたよりに江戸の訴訟を追体験する。近世農村の有り様から江戸巡り、裁判を待つ間の逗留、そして解決を頼む際のコネの活用まで。簡潔なタイトルをいい意味で裏切る豊かな社会史の一冊2016/04/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/113942
  • ご注意事項

最近チェックした商品