出版社内容情報
自動車,家電,ハイテクなど多彩な産業の発展を通してアメリカは「豊かな社会」を実現し,二十世紀の世界をリードしてきた.だが,ますます進むサービス化,国際競争力低下,異常なドル安のなかで,アメリカそして世界の経済をどう見るべきか? 政府役割,企業経営,労使関係等に着目して主要産業の動向を詳細に描き,確かな手がかりを与える.
内容説明
自動車、家電、ハイテクなど多彩な産業の発展を通してアメリカは「豊かな社会」を実現し、20世紀の世界をリードしてきた。だが、ますます進むサービス化、国際競争力低下、ドル安のなかで、アメリカそして世界の経済をどう見るべきか。政府機能、企業経営、労使関係等に着目して主要産業の動向を詳細に描き、確かな手がかりを与える。
目次
1 大量生産方式―アメリカン・ウェイ・オブ・ビジネス
2 超大国を支えた産業
3 製造業の国際競争力の低下
4 アメリカ産業社会の特質
5 アメリカ製造業の回復
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
90
アメリカという国はどちらかというと欲望産業国家のような気がします。どんどん製品を作り出して大量生産方式で売れるだけ売るという感じです。ですので、やはりこのような産業中心では国際競争力が低下していくということなのでしょう。そのアメリカ産業社会の企業内部の問題など今後の回復の方向性が示されています。2015/11/01
佐島楓
18
1995年初版。アメリカの産業構造をかなり初期から紹介・分析している。GMとフォードの関係性など、詳しいことが理解できたし、社会形成の変化とともにオートメーションが力を失ってゆくところなどはまるでドキュメンタリー番組を見ているかのようであった。雇用に対する考え方などは日米で大きく異なるため、完全には日本は米国の後追いということにはならない。けれど分析しておくことは非常に重要だと感じた。2014/02/19