岩波新書
考古学の散歩道

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303121
  • NDC分類 202.5
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本人とは? 日本的な技術と文化とは? 考古学の情報が現代に伝えるメッセージとは? “紀元前後のボートピープル”“キモノと装身具”“花を飾る文化”“地震を発掘する”,そして“戦争の起源”“考古学者の戦争”等々,興味深いエピソードから現代の争点となる問題まで,考古学研究者が縦横に論じあう現代批評.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

25
考古学の1997年における現状を2人の考古学者が対談する。ハンコかサインか、紙か木簡か、色か装飾物か、箸と茶碗を自ら所有するか否かなどなど。化学物質の解析が進んでいて、土に付着している脂肪酸から馬か人か、炭素測定からいつ頃のものか、花粉からどのような植物かということがわかってきており、発掘調査の際にも、地震の噴砂や断層など地殻変動のサインが見つかり、薪の使用状況から当時の植生状況がわかるなど他学問との交流も盛んになってきている。問題点は、複雑化と分業化により全体把握が困難になっているそうである。2017/02/06

月をみるもの

15
年末に古本市で購入。著者のふたりはほぼ同じ年代に生まれ、どちらも奈文研の埋蔵文化財センター長をつとめた日本を代表する考古学者。数百〜数千年前に使われていたさまざまな道具や、それらを用いた生活のありかたが、現代にどうつながっているのか。そうした彼らの問題意識の射程に比べれば、本の発行から現在までの30年なんて、ほんの一瞬。2025/01/06

崩紫サロメ

13
1930年代生まれの考古学者二人のエッセイ&対談。田中「考古学は歴史学の補助学であると……」 佐原「けしからんことを言うなぁ(笑)」と田中氏が考古学に絶望しながらも続けている一方で、佐原氏は考古学とはこうあるべしという信念も哲学も持っていないからこそ「おもしろいな」と思ってやっている。自分のやっている学問に対する「疑い」とどのように向き合ってきているのかという面でも面白い。日本の考古学の話が中心だが、イスラエルや中国のように民族意識高揚のために考古学が熱心に行われる例も挙げられており、興味深い。2026/03/19

ポテンヒット

9
二人の考古学者によるエッセイ。ハンコやアクセサリーの変遷、木々の植生、地震など考古学から色んな事が分かるものだなと面白く読んだ。それぞれに歴史があって今に繋がっているのだと感じた。稲作も、政治や経済の面から見るとどんどん先細りになるが、長い歴史の中で日本の文化を作り上げてきたという面も考慮すべきという話はなるほどと思った。2022/01/28

takao

4
小冊子ながら、よくまとまっているし、研究者の肉声が聞こえていい。 2019/12/18

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