出版社内容情報
世界政治が不透明ななかで大きく変動しつつあるいま,主権国家,ナショナリズム,安全保障,平和のあり方が,根本的に問い直されている.わたしたちはどのような視座に立って,この現実に向き合えばよいのか.冷戦後の世界で「力と正義」がせめぎあう現実を深くみすえ,新しい世紀に向けた日本の構想と選択を具体的に考える.
内容説明
世界政治が不透明ななかで大きく変動しつつあるいま、主権国家、ナショナリズム、安全保障、平和のあり方が、根本的に問い直されている。わたしたちはどのような視座に立って、この現実に向き合えばよいのか。冷戦後の世界で「力と正義」がせめぎあう現実を深くみすえ、新しい世紀に向けた日本の構想と選択を具体的に考える。
目次
第1章 冷戦終焉の歴史的意義(冷戦はなぜ、どのように終わったのか;1990年代は「危険な多極の世界」か;超大国の覇権の終わり)
第2章 リアリズムとパワー・ポリティクス―批判と克服(リアリズムはなぜ問題なのか;リアリズムをめぐる論争;日本におけるリアリズム批判)
第3章 力と正義の葛藤(国家のアイデンティティ・クライシス;世界における不平等の構造;「主権の共有」は可能か)
第4章 日本の構想と選択(現状認識をいかに変えるか―変革と継承をめぐる闘い;何をどのように変えていくべきか―具体的政策の構想;日本は何を目ざすのか―歩むべき歴史の針路)