岩波新書
ハワイ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 218,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004302919
  • NDC分類 297.6
  • Cコード C0225

出版社内容情報

日本人のパラダイス,ワイキキだけがハワイではない! 米国本土よりも成功しているとされるユニークな多民族社会,ゴルフ場やホテル開発で圧迫されながらも,沈黙を破って発言し始めた先住民,個性的で美しい多くの島々,軍事戦略の中で重要な役割を担ってきた基地…….ハワイなんてと決め込んでいる人の見方も突き崩すガイドブックの誕生.

内容説明

日本人のパラダイス、ワイキキだけがハワイではない。米国本土よりも成功しているとされるユニークな多民族社会、ゴルフ場やホテル開発で圧迫されながらも、沈黙を破って発言し始めた先住民、個性的で美しい島々、軍事戦略の中で重要な役割を担ってきた基地…。ハワイなんて、と決め込んでいる人の見方も突き崩すガイドブックの誕生。

目次

序 もうひとつのハワイへ
1 ポリネシアの一諸島としてのハワイ
2 移民たちの島
3 すばらしきマルチエスニック・ライフ
4 幻想のパラダイス
5 アメリカのハワイ、日本のハワイ
6 日系人たちのいま
7 ハワイアン・ルネッサンス
付録 ハワイ史を歩く人のためのガイド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちくわん

16
1993年7月の本。未だ行ったことがない太平洋上の観光地。当たり前ではあるが合衆国が徐々に侵略した王国。日本とのつながりも古くからある。行ける機会があったら、今度は行ってみたい。そのときまた読むことがあるだろうか。2021/04/10

はげまる

9
ハワイに行ったことはない。観光地、サーフィンのメッカ。カメハメハ大王、ぐらいの薄いイメージしかなかったが、歴史って面白い。ハワイ王国ってクーデターで終焉しているんですね。驚くのは米国の農業企業の陰謀らしいと。関税撤廃すれば利益が上がる、反対する女王を幽閉させた、と…。当時の米大統領は併合に反対してハワイの王政復古を目指した、というのも凄い。完全に大国の権力闘争に翻弄されている。太平洋戦争前には日本と米国がハワイの覇権を競い、ハワイの王族は日本の皇族と婚姻を結び米国を牽制しようとしたって、戦国時代みたい。2014/09/02

ユウヤ

3
太平洋の「太」の字の点はハワイを表すという話を聞いたことがある。これは冗談としても、ハワイの地政学的位置はずば抜けて価値が高い。それ故、あらゆる人びとが押し寄せ、多民族社会が構成された。戦争の舞台になった。大量の投機的資本が流れ込んだ。やがて、民族意識に目覚める先住民が増えた。ハワイは観光だけの島々ではない。複合文化社会のもと、これからどのように姿を変えていくのか?自分の目で確かめたい。2014/09/14

わたる

3
多くの日本人がハワイに対して抱く偏見・作られた楽園イメージを払拭し、多面的なハワイを見せようとする良書。そのイメージはガイドブックやその他マスメディアによって作られているが、そこでは見えない「多民族・多文化が併存するハワイ」の紹介がされている。著者は特に先住民の肩を持ち、帝国主義および近代化を絶対的に嫌っている印象を受ける。具体的にハワイが日本でどのように売り出されイメージ形成がなされてきたか、という点も述べて欲しかった。しかし、観光地化の過程の概説は興味深いし付録の簡単なガイドも面白い。2012/02/05

にゃん吉

2
単独では過半数に達しない多民族が共生し、各グループが他のグループの文化を認め合い、取り入れ合うことで、複合的な文化が花開いた社会、カマアイナ(土地っ子)という考え方が、緩やかな、社会統合の原理として機能している社会、先住民達のポリネシア民族としてのアイデンティティが覚醒した社会といったハワイ社会の姿に重点を置いて、ハワイを紹介する一冊。著者は、常夏の南の島、地上の楽園という、観光地としてつくられたイメージではなく、前述の社会の特徴から、ハワイを非常に魅力的な場所と感じられているようでした。 2021/03/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/85860
  • ご注意事項

最近チェックした商品