出版社内容情報
一五世紀初頭,琉球に統一王国が生まれた.以後四百年に及ぶ琉球王国である.博多・釜山,福州・広東,さらにルソン・アユタヤ・マラッカを結ぶ「海の道」を支配した王国の最盛期とはどのようなものであったか.気鋭の歴史家が,成立・展開・衰退の過程をたどりつつ浮かび上がらせる王国像は,まことに興味深い.
内容説明
一五世紀に成立し、明治政府に併合されるまで、四百年に及んだ「琉球王国」とはどのような世界であったのか。中国・朝鮮からマラッカ・シャムをむすぶ「海の道」の中核となった琉球王国の黄金時代、「古琉球時代」を中心に、気鋭の歴史家がその全体像をときあかしていく。現代的関心と切り結ぶ、鋭い問題提起にみちた意欲作。
目次
第1章 「王国」の発見(沖縄研究の先達;「河上肇舌禍事件」;独自性の原点とは)
第2章 古琉球の時間(変革の時代がはじまる;王国への道;尚真王の時代―王国の成立;変動の時代へ)
第3章 アジアのなかの琉球(開けた活動の場;海外貿易の条件;琉球史の可能性を求めて)
第4章 辞令書王国(辞令書の再発見;何が映しだされるのか;記述形式が示すもの)
第5章 「王国」の制度を探る(さまざまな官人たち;ヒキとは何か;軍事防衛体制と庫理・ヒキ制度)
終章(古琉球が提起するもの;自己を回復するために)
著者等紹介
高良倉吉[タカラクラヨシ]
1947年沖縄県伊是名島に生まれる。1971年愛知教育大学卒業。専攻琉球史。沖縄史料編集所、浦添市立図書館長をへて、現在琉球大学法文学部教授。琉球中国関係国際学術会議事務局長。著書に『琉球の時代』(筑摩書房。沖縄タイムス出版文化賞受賞。のち新版をひるぎ社より刊行)、『琉球王国の構造』(吉川弘文館。沖縄文化協会賞・沖縄研究奨励賞受賞)、『琉球王国史の課題』(ひるぎ社。伊波普猷賞受賞)など
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感想・レビュー
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翔亀
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