出版社内容情報
「自らの土地を戦争準備のための基地に使わせない」.復帰前,沖縄・伊江島の島ぐるみの土地闘争を主導して米軍を追いつめた著者は,九○歳になるいまも,基地解放を求めて闘い続け,反戦平和資料館(ヌチドゥタカラ〔命こそ宝〕の家)を主宰して,平和を創る実践活動を展開している.復帰後二○年の闘いを語り,生涯をかけたことばを紡ぎだす.
内容説明
薬莢・模擬爆弾から、軍服や戦争中の生活用具―。伊江島の反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」には戦争と基地被害の証拠品がところ狭しと並べられている。沖縄戦の悲劇を体験し、基地反対闘争の先頭に立ってきた著者の新たな平和を創る実践活動の舞台である。90歳になる著者が、沖縄の復帰20年を語り、自らの生涯と思想を語りつくす。
目次
序章 語り伝えたいこと―沖縄戦と「島ぐるみ」闘争の体験から
1 復帰後の沖縄、そして伊江島
2 「反戦平和資料館」を創る
3 戦争の証拠が訴えるもの
4 国の不正をただす裁判
終章 心の勉強と真理の闘い