出版社内容情報
「日本たたき(バッシング)」「日本脅威論」「嫌米」….今日の日米関係はいっそう緊張の度を増している.しかし,マスメディアにおどる言葉は実態から遊離し,無用に相手国への反発と不信をあおっていないだろうか.日米関係を,摩擦の実態と,国民が相手国にいだくイメージと,それを伝えるメディアの三者から見つめ直す.
内容説明
「日本たたき(バッシング)」「日本脅威論」「嫌米」…。今日の日米関係はいっそう緊張の度を増している。しかし、マスメディアにおどる言葉は実態から遊離し、無用に相手国への反発と不信をあおっていないだろうか。日米関係を、摩擦の実態と、国民が相手国にいだくイメージと、それを伝えるメディアの三者から見つめ直す。
目次
1 エスカレートする情報摩擦(摩擦の20年;イメージ;キーワード;米国人の日本観)
2 検証―摩擦と報道(幻の「ブルメンソール発言」;「アメリカ買い占め」;「わからない」湾岸戦争社説;タコツボ報道)
3 情報摩擦を克服するために(日米マスメディア比較;「安全装置」;脱「タコツボ」;「母国」を超えて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
これも日米の関係を新聞記者が情報摩擦という観点から分析したものです。マスコミの情報などの観点からの分析で、まあたしかにあまり正確に書いていない部分もあったり、過大な反応をしてみたりということでぎくしゃくしているときはすべてがマイナスに働くような気がします。これはなにも日米関係に限ったことではなく、一般論としても当てはまるような気がしました。2016/02/18
Nobu A
3
1991年初版。主に80年代の二国間の貿易摩擦やバブル時代に日本企業の相次ぐ米国企業等の買収に関するメディアのやり取りを新聞記者の著者自身の体験から考察。当時のキーワードの歴史的背景やその後の広がりの検証が興味深い。また、ジャーナリズムに対する真摯な姿勢や葛藤が綴られ、一般化は出来ないが新聞記者の職業観が窺えるのは貴重。今後のメディアの方向性と提言にまで及ぶ。近年、メディアが大衆迎合的ニュースを作り出している責任の一端は我々視聴者にもある。今、世間を騒がしている日韓関係問題も少し達観して見ることが出来る。2019/08/03
羊男
0
★★★1992/01/12
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- 洋書
- Prince Zilah