出版社内容情報
出稼ぎ・移民労働者,難民が大量に増大しつつあり,「環境」とならぶ地球規模の課題となっている.これに対し世界各国はどのように対応してきたのか.それは送り出し国,受け入れ国双方にどんな影響を与えるのか.さまざまな経験と模索をコンパクトにまとめ今後を展望する本書は,日本の外国人労働者問題を考えるうえで必読の一冊である.
内容説明
出稼ぎ・移民労働者、難民が大量に増大しつつあり、「環境」とならぶ地球規模の課題となっている。これに対し世界各国はどのように対応してきたのか。それは送り出し国、受け入れ国双方にどんな影響を与えるのか。さまざまな経験と模索をコンパクトにまとめ今後を展望する本書は、日本の外国人労働者問題を考えるうえで必読の一冊である。
目次
第1章 国家を揺さぶるヒトの流れ
第2章 国際労働力移動の変遷をみる
第3章 アジアにおける受け入れ国
第4章 アジアにおける送り出し国
第5章 模索する受け入れ国の経験から
第6章 国際労働力移動を理解するために
第7章 グローバル・マイグレーションの時代へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紙魚
2
ついつい情緒的に判断してしまいがちだった移民、外国人労働者問題。受け入れ側としての費用対効果から反対をしてきたが、反対したところで、労働人口圧力等、送り出し側の社会構造がかわらないかぎり、日本がこの問題から逃れられないことがわかった。この本が書かれた後は、むしろ現地生産にシフトしたようだが、それとて外国人労働者導入をなくしたわけではなかった。長期的に見ればなにもかも解決するのかもしれない。対流が均質をもたらすように。だが我々は長期を生きられない。彼等もまた長期を待てはしない。2009/04/05
あーちゃん
0
今、話題の移民や労働関係の話題の本ですが、書かれたのが、1991年とすごく前のことなので、データとしては、古いことが書かれてます。 ただ、著者の考え方などは、昔でも、今でも通用するのでは、ないかと思い、びっくりしました。この本をもう少し前に政府が、読んで入れば、よかったのかもしれませんね…。 産まれながらに親と国は、選べないと思っていましたが、これからは、国も自由に選べる時代になってくるのかもしれませんね。2017/12/15
佐藤浩
0
些か古い本だが、少なくとも91年迄は非常によく纏まっている。移民ということが話題になる今、其の話題について考えるにはよい本である。2012/07/06
shushu
0
20年近く前の本。当時の日本は外国人労働者の雇い入れが始まったばかりだったことを思い出した。しかも日系ブラジル・南米人であり、まだ中国からの流入は始まっていなかった。近年の状況と大違いである。そのような変遷を、現在しか知らない人は思いもつかないだろう。欧米とアジアの急成長した国との関係に変化はあるものの、「国境を超える労働者」の問題はさらに大きくなるばかり・・・2011/09/21
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