出版社内容情報
スイス連邦が誕生したのはちょうど七百年前，一二九一年のことである．それ以来，国防，外交，経済，政治システムなどの面で独自の道を歩んできたスイス．第二次世界大戦直前から始まった著者とこの国との縁を振り返りつつ，彼らの質素な生活や市電に乗って登庁する大統領の姿などから，スイスの築いてきた歴史と風土を語る．
内容説明
スイス連邦が誕生したのはちょうど７００年前、１２９１年のことである。それ以来、国防、外交、経済、政治システムなどの面で独自の道を歩んできたスイス。第二次世界大戦直前から始まった著者とこの国との縁を振り返りつつ、彼らの質素な生活や市電に乗って登庁する大統領の姿などから、スイスの築いてきた歴史と風土を語る。
目次
第１章 知られざるスイス
第２章 アルプスの国
第３章 歴史と遺産
第４章 豊かさを支えるもの
第５章 デューベンドルフの日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
125
かなり古いのですが、私が滞在していた時よりも新しいスイスです。私はいつもこのような本を読むたびにスイスの歴史というものから、国家の在り方あるいは国民の安全に関する対応の仕方を再認識されます。ヨーロッパの中央にありながら永世中立を貫き通しています。そのためのコストというものをあるいは自分たちで国を守るという認識が徹底しています。観光立国としての考え方も国民に根付いています。日本がこのような状態になるのはいつなのでしょうか？2016/03/06
takao
4
ふむ2024/05/06
安国寺＠灯れ松明の火
2
多少情報が古くなってしまったところもありますが、タイトル通りスイスの歴史や文化を実体験を交えながら紹介しています。勤勉さや合理性、独立心など日本も見習うべき点は多々あるでしょうが、最も学ぶべきなのは文化や価値観の異なる人々が折り合いをつけながら共同体を維持している点ではないかと思います。1970年以後の国民投票の内容を見ても決して生易しい議論では済まなかっただろうと推測されますが、それでも自分たちが必要性を認めたことは自分たちで決める、というタフさと自立心には敬意を覚えずにはいられません。2011/08/08
るね
1
本はだいぶ古いけれど、スイスへの愛おしさが増した。スイス行きたい。2013/09/30
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- かなしみの場所 角川文庫
