出版社内容情報
父親像の変化,就社から就職への兆し,均等法の軋轢,フレックスタイムの導入,結婚観の多様化,夫婦別姓の胎動…….著者はこの二○年,「日本経済新聞」記者として,一方で男性企業戦士たち,他方で専業主婦と働く女性たちの動向と変遷を追跡してきた.新しい波に見舞われる企業と家庭の現場から,最新のデータとともに現状を報告する.
内容説明
父親像の変化、就社から就職への兆し、働く女性の急増、フレックスタイムの導入、結婚観の多様化、夫婦別姓の胎動…。著者はこの20年、「日本経済新聞」記者として、一方で男性企業戦士たち、他方で専業主婦と働く女性たちの動向と変遷を追跡してきた。新しい波に見舞われる企業と家庭の現場から、最新のデータとともに現状を報告する。
目次
男社会の憂鬱―新たな職場の力学への戸惑い
夫たちの困惑
困惑を越えて―男たちの新しい試み
女たちの時代―女性パワーの解剖
女たちの憂鬱
何かが変わる―女たちの挑戦
男女共生時代に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naota_t
3
#2218/★3.7/非常に良書。本書は均等法の施行から4年後に上梓されている。当時の世相を知る意味で歴史に残したい一冊。著者は日経記者で文章もうまい。「男女平等」の実現=男性型社会の企業文化、働きすぎの非効率な風土を根本から再構築する、男性がどう変わるかに尽きると思う。当時の均等法は劇薬だった。企業は変化に怯えた中、総合職・一般職などを生み出した。企業内で様々な軋轢が生じつつも、現代を見ればわずかでも進展したと言える。その意味では、議員のクオータ制などもやってみたら、初期は案外機能するのかもしれない。2025/02/12
ヨシイカズト(インディーズ教授)
0
何せ20年以上の話なので、この本だけで何か論じるというのは避けたいと思う。総合職/一般職の対比が正社員/非正規雇用の対比に移り変わった20年で力学はどのように変わったのかを確認しなくてはならないのです2013/04/22
なかりょう
0
帰省先の実家の本棚から引っ張り出しました。30年以上前の本ですが、その間に変わった点と殆ど変わっていない点がはっきりしていて面白いです。最後の男性に対する提言を読んで、私自身も根っこの部分で心理的に旧来のものを引きずっていると反省しました。。2022/08/29