出版社内容情報
一九八七年夏,歴史家である著者はペレストロイカが進むモスクワに滞在した.保守と革新がせめぎ合うソ連歴史学界の友人たち,ブハーリンの復権闘争を続ける未亡人と息子,釈放された異論派の人々,新しいスタイルで行動する若者たち.著者は多くの人たちと対話し討論した.この体験と見聞を中心にした熱気あふれるペレストロイカの最新報告.
内容説明
1987年夏、歴史家である著者はペレストロイカが進むモスクワに滞在した。保守と革新がせめぎ合うソ連歴史学界の友人たち、ブハーリンの復権闘争を続ける未亡人、釈放された異論派の人々、新しいスタイルで行動する若者たち。著者は多くの人たちと対話し討論した。この体験と見聞を中心にした熱気あふれるペレストロイカの最新報告。
目次
プロローグ 私は新しい希望をもつ
1 評論の時代、新聞の時代
2 新しい管理者たち
3 ブハーリンの復党願い
4 60年代の遺産
5 帰ってきた異論派
6 議論し、行動する市民たち
7 揺れる民衆の心
8 ゴルバチョフという指導者
9 歴史の中のペレストロイカ―ゲフテルとの対話
エピローグ 『モスクワ1937年』のこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
綾野理瀬(Ayano Lise)
3
ロシア史の泰斗が描く、ペレストロイカ報告。もう30年近く前になるあの頃、かの国で何が起きていたのか、知識人とのインタビューや、雑踏の民衆への質問であぶりだし、読みやすく面白い。「懺悔」という映画が観たくなった。また、スレイメーノフという人物の「歴史には下書きはない」という言葉がいたく気に入った。歴史はナマモノ、過ぎていく瞬間のひとつひとつが歴史になる。ペレストロイカ報告を今読んでも面白いし、「改革」ばかりが号令されている現代日本も学ぶところがあるだろう。2016/02/09
浮草堂美奈
0
銃殺と投獄が繰り返された、ソ連の歴史。それがペレストロイカによって民主化していくまっただ中を感じられた。 20年近く前はこんなだったんだなあ!2015/12/23
oshow
0
1987年刊行。ロシア史専攻の歴史学者が書いた、ゴルバチョフによるペレストロイカが進行するソ連での滞在記/スターリンの死後、フルシチョフがスターリン批判をして開かれた空気が出来た。しかしブレジネフが抑圧的な状態に戻したのが1960年代終わりから70年代。そしてゴルバチョフが出てきて再び動き始めた。/「無関心が青年を殺す。復讐も青年を殺す。過去に対する責任は自ら引き受けなければならない。たとえ過去の参加者ではないとしても、過去の著者になって、倫理的にそれに責任を取ることによって、あらためて人間になるのだ。」2025/04/20
俊太郎
0
新聞や文化人の動向を中心にしたペレストロイカロシアのリポート。ロシアの新聞・雑誌のそれぞれの傾向や市井の声の紹介は面白い。2018/04/12




