内容説明
クマに会ったら死んだふりをしなさいとよく言われるが、本当にそれでいいのだろうか。長年、陸上動物とつき合ってきた著者が、クマ、恐竜、オオカミ、カンガルー等の食・住を中心とした行動様式や進化の物語を、自らの体験を織りまぜて興味深く紹介し、こころ喪失時代における人間と動物とのコミュニケーションのあり方を探る。
目次
羊膜類の上陸
陸上動物の分類
陸上動物の名前
無用の長物
陸上動物の出場所
穴へ海へ
展望と足場
陸上動物の食べ物
猛獣との出会い
家畜にする、家畜になる
恐竜の死〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
17
実家でお正月に。実はほぼ同タイトルで別の方の本を読んでいたので興味深かったから。アメリカンインディアンにも似たようなタイトルの本があるので、クマとの遭遇がいかに山の脅威かがわかります。ちなみにこの本は他にもさまざまな動物の生態が紹介されていて楽しいです。ちなみにどうしたらいいのかは本を読んでください。にやり、です。2016/01/05
calaf
14
このタイトル、シャレじゃなくなっているのですよね...職場内での目撃情報が出てきているので (大汗) それを知りたくてこの本を読み始めたのですが、実は陸上動物学の入門書だったのでした (^_^;;;) それでもタイトルの解答は載っていて、この著者によると「立ち止まったままで話しかける」というのが最適であるらしい...2011/12/24
yamakujira
8
先日読んだ「クマにあったらどうするか(ちくま文庫)」が猟師の経験談を綴った民俗学的な内容だったのに対して、こちらは動物形態学、分類学、生態学を混雑したような学問的な読み物だ。羊膜類という分類を切り口にしているのが興味深い。脊椎動物が陸上生活に適応していく過程でどんな変化があったのか、なじみ薄い恐竜の分類にとまどいながらも、平易な文章は読みやすい。第13章の小見出しから採ったタイトルが内容にそぐわないけれど、表現に妙な味わいがあって楽しい。第14章「家畜にする、家畜になる」が感慨深かった。 (★★★☆☆)2017/04/28
壱萬弐仟縁
5
峠道で勉強、読書する機会が多いので、気になったので借りた。本題は第13章「猛獣との出会い」(148ページ~)である。8つの対応策がかいてあるが、四番目の「立ち止まったままで話しかける」が正解らしい。クマを刺激しないことが肝要らしいので。午前中の信越放送の坂橋克明パーソナリティは、露天風呂でタヌキに遭遇して湯を投げたようだ。私もクマに遭遇したら、立ち止まって話しかけるのはできない。パニックになりそうだから。2012/08/30
takao
2
石炭紀に胚が羊膜という脊椎動物が現れた。羊膜類と言われ、陸上動物の先祖である。2017/05/09