岩波新書<br> 中国近現代史

岩波新書
中国近現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 288,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004203360
  • NDC分類 222.07
  • Cコード C0222

出版社内容情報

中国は文化大革命の否定と毛沢東批判により過去を清算し,農業・工業・国防・科学技術の現代化を進め,社会主義強国に変容しようとしている.この転換の意味を考える上で近現代史の知識は不可欠である.アヘン戦争から中華人民共和国成立までの反帝反封建の歴史を詳述し,文革など試行錯誤の意味を問い,中国理解への視座を提供する.

内容説明

中国は文化大革命の否定と毛沢東批判により過去を清算し、農業・工業・国防・科学技術の現代化を進め、社会主義強国に変容しようとしている。この転換の意味を考える上で近現代史の知識は不可欠である。本書はアヘン戦争から中華人民共和国成立までの反帝反封建の歴史を詳述し、文革など試行錯誤の意味を問い、中国理解への視座を提供する。

目次

1 中華帝国の動揺
2 帝国主義の侵略と抵抗
3 民国の苦悩
4 「統一」と内戦
5 抗日戦争と解放戦争
6 復興と建設
7 社会主義への試行錯誤
8 文化大革命から開放体制へ

著者等紹介

小島晋治[コジマシンジ]
1928年茨城県に生まれる。1952年東京大学文学部東洋史学科卒業。専攻は中国近代史。現在、神奈川大学外国語学部教授

丸山松幸[マルヤママツユキ]
1934年台北市に生まれる。1957年東京都立大学人文学部中国文学科卒業。専攻は中国近代思想史。現在、共立女子大学教授
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感想・レビュー

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まえぞう

20
40年近くも前の本ですから文革までです。アヘン戦争から始まる中国の近代は、国内の混乱と日本を含む帝国列強との関係で苦難の連続です。第二次世界大戦後、中華人民共和国の成立で光明が射したと思ったのもつかのま、大躍進の失敗と 文革の大混乱、権力闘争の凄まじさを感じます。2023/02/11

matsu04

19
清朝末期から1985年までの約150年間の中国の歩みが記述されている。アヘン戦争で帝国主義各国から半植民地支配されていた中国は、その後〝抗日戦争〟等に勝利し1949年に中華人民共和国を成立させ、文革や毛沢東の死去を経て、経済改革や対外政策の転換等を推し進めてきたとされるなど、この間の経緯を本書は肯定的に捉えている。また〝抗日戦争〟に関する下りは特に詳細に述べられており、このような中国側の視点に立ってみることも、現在の日中関係を考える上で、あるいは参考になるのかもしれない。2015/09/03

HIRO1970

17
⭐️⭐️⭐️学生時代に読みました。これを読んで小島晋治先生のゼミに入りました。もう10年以上お会いしていませんがお懐かしいです。手元に無いので見つけてまた読みたいな。2007/01/14

瓜月(武部伸一)

7
今、日本社会を考える時、中国の存在を考えねばならない。日本の左翼運動史を考える時は、中国共産党からの影響を知らねばならない。では僕は中国近現代史を知っているのか?で、開いた1冊。読後に先ず感じた事。1840年のアヘン戦争敗北から、1949年10月の中華人民共和国成立まで100年、中国人の集団的自我は傷つけられ続けたということ。その間にいったい何千万人の中国人が、イギリス帝国主義の軍隊に、大日本帝国軍に殺されたのだろう。傷ついた自我が回復するには、傷ついた年月と同じ時間を必要とする。そこから中国を考えよう。2023/04/12

おらひらお

5
1986年初版。僕が持っているのは2000年刊行で30版。たくさんの人に読み継がれてきた中国近現代史の教科書的内容です。いつも思うのですが、日本との戦争がなければ、中国共産党は政権を取ることができたのでしょうか・・・。2012/09/26

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