出版社内容情報
アフリカの悲惨な飢餓と大量難民を生んでいる構図とは何か.なぜ独裁やクーデターが続くのか.社会主義化の試みは成功しているか――.著者は新聞記者としての豊富な現地取材をもとに,そうした疑問への答えを印象深い事実のなかに見出そうとする.知られざる現代アフリカの表情を活写しながら,その絶望と希望を鮮やかに描き出す報告.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
1
岩波新書愛好会】アフリカが本当に苦悩していたのは、植民地時代の前と植民地時代ではないだろうか。 独立後、ヨーロッパ文化に基づく政治体制を作ろうとしても、アフリカの部族社会と、ヨーロッパの占領によって作られた国境に馴染まない面もあるだろう。 その意味では、心身的に苦悩していた時代から、精神的に苦悩する時代になったのかもしれない。 日本が、もっとアフリカ社会との交流を深める必要性を感じた。 極東の日本なら、すべての文化を受け入れる素地があるはずだから。2010/03/05
MIRACLE
1
2点(5点満点)。時事的な内容。80年代前半の状況を伝えている。本文の出典が不十分なので、読み物という程度の水準だった。ジンバブエのムガベを持ち上げた文章をよんで、複雑な気持ちになった(彼の独裁で国内が荒廃)。2012/02/27
(-A-)
1
アフリカがどうやっても、発展しない仕組みが描かれている。2011/10/30
Jagrass03
1
第5章「独裁と軍事クーデター」が衝撃だった。腐敗が腐敗を呼ぶ政権をどう打破すればいいのか。結局は武力に代わる有効な統治が出来る状態ではないのだろうか。2010/07/06
丰
0
Y-202005/03/29