出版社内容情報
待望久しいコンパクトな戦後政治史の本が,豊富なデータを盛りこんで,ついに生まれた.ベテラン政治記者が激動の四十年をたどり,衆参両院選挙の結果から派閥の系譜まで,重要な数字や基本資料を収録.膨大な数字の山にあてられる多角的な光が,政争と民意との距離を鮮やかに照らし出す.現代日本の政治を正確にとらえる上で欠かせぬ書.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masawo
6
前半は新聞記者ならではの視点で政権を巡る下世話な人間模様が記録されており、後半は選挙データの緻密な分析により選挙結果の見方について解説されている。自民党が政権を握り続けている理由について、政治音痴の読者に対しても分かりやすく教えてくれる良書。2022/08/30
nobody
5
石川は九工大機工学科卒の理系人間で、文章よりもむしろ数字の記録を重視するタチである。ゆえに83年までの国政選挙の全データを精密に載録した上で分析に没入し「戦後政治史」というより「戦後国政選挙史」と称すべき本書を著したが、そもそも私は選挙分析に意義を認めない。経済学における経済人が常に最効率行動をとるのとは違い“選挙人”は最真摯な政策選択行動をとらないからである。だが数字が出る政治行動は選挙しかないので政治研究家はそこに無理やり法則を見付けてこじつけようとする。しかしそのアカデミックな叙法は広がりをもたず、2024/10/30
_udoppi_
1
パラ読み2012/01/20