出版社内容情報
一九四五年八月,厖大な人命と財産を犠牲にして太平洋戦争は終り,敗戦国日本は,以後六年余り,GHQとよばれた連合国最高司令官総司令部の支配下におかれた.絶対的権力をもって日本の非軍事化・民主化をリードしたGHQは,私たちに何を残したのか.GHQの組織とその政策の変遷をたどり,戦後日本の原点を明らかにする.
内容説明
一九四五年八月、厖大な人命と財産を犠牲にして太平洋戦争は終り、敗戦国日本は、以後六年余り、GHQとよばれた連合国最高司令官総司令部の支配下におかれた。絶対的権力をもって日本の非軍事化・民主化をリードしたGHQは、私たちに何を残したのか。GHQの組織とその政策の変遷をたどり、戦後日本の原点を明らかにする。
目次
一 GHQの成立(メルボルンから東京まで;本土侵攻作戦と進駐作戦 ほか)
二 日本占領(マッカーサーの足枷;占領軍の構成 ほか)
三 GHQの組織と人(GHQの二重構造;碧い目の大君―連合国最高司令官 ほか)
四 戦後改革とGHQ(日本占領の性格;憲法とGHQ ほか)
著者等紹介
竹前栄治[タケマエエイジ]
1930‐2015年。長野県に生まれる。1955年東京教育大学文学部卒業。1968年東京都立大学大学院博士課程修了。1971年法学博士。東京経済大学名誉教授。専攻―政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りぃ
4
コンパクトにGHQについての情報が納められているので、GHQについて知りたい人はまずこれを読むとよい下準備となると思う。 …が!個人的には著者の結論には納得がいかない。戦後引き起こされたさまざまな社会問題(民主主義の欠陥、教育の退廃、家庭の機能不全、などなど)はGHQの改革のせいではなく、高度経済成長のせいであったり、GHQの改革を自分事として受け止めなかった日本人自身のせいだと言うけれど、それは違う…と私は思う。2020/10/09
bigtree
1
新書2冊目。人事など読むのがキツかった箇所もあるが、戦後の占領政策について、知識を深めることができた。2014/01/19
丰
0
Y-202003/07/19
sansirou
0
GHQ の組織についての詳細は、研究者ではないので冗長な感じであったが、全体としてとても勉強になる内容だった。1983年の本なので古い感じがするが、おわりにの言葉は、今日の日本に切実な意味を持っている。2020/04/19