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岩波新書
南極越冬記

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004151029
  • NDC分類 297.9
  • Cコード C0226

出版社内容情報

氷雪と烈風の南極大陸に,日本人として最初の越冬事業をなしとげた西堀越冬隊長の日記.生命をおびやかす厳しい自然のうちに生活した人間の三六五の日々が,ありのままに切実に再現されている.読者は,ここに生々しい形で南極観測の意義と方法を知るとともに,一人の実践的な科学者の知性と勇気にふれて心に励ましを受けとるだろう.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨクト

23
敗戦の10年後、日本は南極観測を始めた。その初の越冬事業に挑戦した男たちの記録。何もわからない、自然が危険であるのか、自然が味方であるのか。ブリザードが襲い、寒さが襲い、太陽は登らなくなり、ペンギンがヨチヨチと歩いている。そんな未知の環境の中での一年間の日々。その一方で、麻雀や映画や読書、研究に没頭するひと時。いろんな経験がそこにはあった。みんな麻雀やりすぎ、と西堀さんが呆れているのもわかる気がする。読んでいても、彼らの充実した生き様が伝わってきた。南極なのに熱い。2013/10/21

しんこい

10
プロジェクトXでの話が面白かったので、読んでみました。今とは通信環境も防寒具の素材も全く違うだろうに、未知の世界で生活しながら科学の探究をするのは簡単ではなかったと思う。色々な測定を、器具を工夫して作り、装置が壊れれば部品がなくても作って修理してしまう、今や便利な世界に慣れきってそんな事できる人もいなさそうです。2014/03/21

かもすぱ

9
第一次南極越冬隊の隊長の手記。コロナで緊急事態宣言の折、越冬の引きこもりの話でも読もうかと思ったら、越冬隊は案外犬ぞりを連れて探検していた。とはいえ極地の環境は過酷で、序盤から資材が氷に乗って流されるなど波乱だらけ。素直に冒険譚として面白かった。良くも悪くも気骨ある隊長の本。2020/05/31

ikedama99

9
高校時代に購入してから、ずっと手元において何回も読み直した記念誌的な本。当時買った本は、もうかなり痛んだので、新しい本を購入。扉の筆者の写真に今でも憧れます。気持ちが落ちぎみのときに読み直すことが多いです。今回も。未知の大陸にたち、しかも越冬ということに、苦労だけではなく研究も生活も楽しみながらやっていこうとする、「なんとかする!」という強い姿勢に励まされます。それだけに、最後の部分のいらだちがつらい。探検と冒険についての文章は、ぐっときます(pー253)33年近くつきあっているいい本です。2013/03/13

シンドバッド

8
半世紀近く前に、中学生の国語の教科書に採用されていたとの記憶が残る。 その折の感動が、少し蘇ってくる。2015/12/10

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