感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yoneyama
11
「惹かれた人々」かと思っていたら「憑かれた人々」の誤読だった。ピョートル大帝の18世紀、ストラレンベルクにメッサーシュミットから、ベーリング、ラクスマンに大黒屋、ポーランド捕囚、トールの探検まで完全に憑かれている。彼らの詳しい探検やりくりぶりが語られ、読むうちに憑かれて行く。彼ら探検家たちの人生物語集なのである。著者も20代に足掛け6年もシベリア捕囚の身だったくせに、完全に憑かれている。1974年初版なのに延々刷られる良い本。2025/01/24
ああああ
7
18〜20世紀にかけてシベリアを調査した人達の物語。ピョートル大帝以降、西洋の学者達にとってロシアは大きな庇護国だったということも感じられる。まあシベリア送りにされた囚人が住民のうち六人に一人という状況もすごいけどね。死屍累々だけど、ここに出てくる「憑かれた」ような人達が人類史を作っているんだな、と思う。2014/10/07
CTC
6
1974年刊、岩波新書。現在は重版未定状態か。加藤九祚氏は22年朝鮮生まれ、44年に応召しシベリア抑留、50年に帰国。53年に上智大独文科卒、平凡社に勤務された経歴を持つ、ユーラシア、中央アジアの研究者。先日読んだ文春ムック『奇聞 太平洋戦争』の加藤氏の章が、その体験、筆致、結末と全てが途轍もなく印象的で、著作を探した訳だ。本書にはシベリア抑留に関連する記述はあとがきのみ。タイトル通りシベリアやベーリング海域が未知なるエリアだった頃に、彼の地に憑かれるように挑んだ人々を記した本だ。2015/09/16
何だか
3
シベリアなんて何も面白いものなさそうとか思ってたけど考え直しますすみません。2011/10/29
土偶
2
シベリアに抑留経験を持ち、ユーラシア研究に一生を捧げて中央アジアの地に倒れた加藤九祚もこの本のシベリアに憑かれた探検者と同じだった。 広い国土のロシアだが大半を占めるシベリアや極北の地の探索から開発にドイツ系やスウェーデン系、ポーランド系などなどロシア人でないお雇い外国人や捕虜たちの尽力が凄まじい。もちろんその大多数は名もない流刑囚たちなんだが。国境も現在とは異なるしヨーロッパから東に見果てぬ夢を見ていた時代のスケールの大きさに息を呑んだ。 2026/01/04
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