岩波新書<br> 名画を見る眼

岩波新書
名画を見る眼

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004140641
  • NDC分類 723
  • Cコード C0271

出版社内容情報

現在,わが国では西洋美術の展覧会が相次いで催されており,西洋の名画に直接ふれる機会が多くなった.これらの作品をただ漫然と眺めるだけではなく,一歩進んで西洋絵画の本質について改めてよく理解したいとする要求に応えて執筆された,誰にもわかる西洋美術鑑賞の手引書.代表的名画十五点を選び,それぞれに懇切な解説を試みる.

内容説明

現在、わが国では西洋美術の展覧会が相次いで催されており、西洋の名画に直接ふれる機会が多くなった。これらの作品をただ漫然と眺めるだけではなく、一歩進んで西洋絵画の本質について改めてよく理解したいとする要求に応えて執筆された、誰にもわかる西洋美術鑑賞の手引書。代表的名画十五点を選び、それぞれに懇切な解説を試みる。

目次

ファン・アイク「アルノルフィニ夫妻の肖像」―徹底した写実主義
ボッティチェルリ「春」―神話的幻想の装飾美
レオナルド「聖アンナと聖母子」―天上の微笑
ラファエルロ「小椅子の聖母」―完璧な構成
デューラー「メレンコリア・1」―光と闇の世界
ベラスケス「宮廷の侍女たち」―筆触の魔術
レンブラント「フローラ」―明暗のなかの女神
プーサン「サビニの女たちの掠奪」―ダイナミックな群像
フェルメール「画家のアトリエ」―象徴的室内空間
ワトー「愛の島の巡礼」―描かれた演劇世界
ゴヤ「裸体のマハ」―夢と現実の官能美
ドラクロワ「アルジェの女たち」―輝く色彩
ターナー「国会議事堂の火災」―火と水と空気
クールベ「アトリエ」―社会のなかの芸術家
マネ「オランピア」―近代への序曲

著者等紹介

高階秀爾[タカシナシュウジ]
1932年、東京に生まれる。1953年、東京大学教養学部卒業。専攻、西洋美術史。現在、国立西洋美術館館長。東京大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひと

31
自分が産まれる前に書かれた本ということにまず驚き。ルネサンス期を中心とした15の作品が解説されています。本書では白黒で見難いですが、タブレットで確認しながら読み進めたので、理解しやすくなりました。技術の進歩に感謝です。絵を見るというよりも読む感じですね。聖書や神話のストーリーや寓意を、絵画の中から読み解く楽しみを知ることができました。個人的には、デューラー、フェルメール、ターナーの3作品に特に惹かれました。続編もあるようなので、ぜひそっちも読んでみたいと思います。2017/06/28

sibarin♪

31
これで絵画の写真がカラーだったらいいのにな。絵の解説とともに 歴史的背景が書かれているのもわかりやすさのポイント2015/07/12

白義

19
芸術を観賞し、語るというのはどういうことか、その理想的な模範をそのまま示すかのような名解説。一見すると静的な絵に見えるボッティチェルリ「春」の、大地のニンフの花の女神への変身という時間的要素を指摘し、その寓意だけでなく、テンペラという技法と外観のリンクも論じていく。一枚の絵画からよくここまで、というほど知識を傾け、さらに細部まで見逃さない鋭い技術的視点、感性の卓越を兼ね備えているのは圧巻。新たな時代の到来を感じるファン・アイクから近代絵画を準備したマネまで、本書の構成も決まっている2014/09/22

umeko

17
「あとがき」にある、「先人に教えられ、見えなかったものが見えてくる」という箇所。全くそのとおりだと思う。因みに、15人の画家の中では、マネが一番好き。2015/10/06

オザマチ

15
再読。西洋絵画にはその時代の西洋の精神が宿っており、時代背景や画家の事を知ると、作品のことを新しい視点で鑑賞することができる。2021/11/28

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