岩波新書<br> 昭和史 (新版)

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岩波新書
昭和史 (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 310,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004131304
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

再びあの戦争体験を繰り返してはならない――その強烈な願望が本書を貫いている.なぜ私たち国民は戦争にまきこまれ,押し流されたのか.なぜ自らの力で防ぐことができなかったのか.第一次大戦から筆を起し,戦争とファシズム,そして敗戦後の占領時代とつづく昭和の激動の歴史を,豊富な資料を駆使して描き出す.

内容説明

再びあの戦争体験を繰り返してはならない―その強烈な願望が本書を貫いている。なぜ私たち国民は戦争にまきこまれ、押し流されたのか。なぜ自らの力で防ぐことができなかったのか。第一次大戦から筆を起し、戦争とファシズム、そして敗戦後の占領時代とつづく昭和の激動の歴史を、豊富な資料を駆使して描き出す。

目次

1 第一次大戦後の日本
2 政党政治の危機
3 満州事変
4 日中戦争
5 太平洋戦争
6 戦後の世界と日本

著者等紹介

遠山茂樹[トオヤマシゲキ]
1914年、東京に生まれる。1938年、東京大学文学部国史学科卒業。専攻、日本近代政治史。現在、横浜市立大学名誉教授

今井清一[イマイセイイチ]
1924年、前橋市に生まれる。1945年、東京大学法学部政治学科卒業。専攻、日本政治史。現在、横浜市立大学名誉教授

藤原彰[フジワラアキラ]
1922年、東京に生まれる。1949年、東京大学文学部史学科卒業。専攻、日本近代史。現在、一橋大学名誉教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

34
1959年初版。昭和史について論じたものですが、なぜ日本は侵略戦争へと突き進んでいったのか、考察できる内容だと思います。特に印象に残ったのは、民主主義や共産主義運動や思想を治安維持法などで取り締まり、内心の自由を奪っていくなかで国家は戦争へと突き進んでいったのがよく理解できました。今日的に教訓を学ぼうと思うと共謀罪を強行する国家や政治がどれだけ過去に学んでいないか、繰り返そうとしているのかということかもしれません。運動をもう少し詳細に論じることができているともっと深く歴史を学べるのではないかと思いました。2017/07/13

壱萬弐仟縁

32
戦争体験こそ、今日および明日、日本人が生きてゆくための叡智と力とをくみとることができる、尊い国民的遺産(ⅰ頁)。大恐慌による失業者の多くは、やむをえずに農村に帰った(62頁)。現代ではやむをえずに東京、都市へ出る。それで地方消滅がひたひたと進行する。豊作飢饉(63頁)という事態まで招いた。大卒の大半は職がなく、知識階級の失業者が増大(66頁)。これも現代の図式と大差なし。満州事変の意義:中国の革命運動が満州、朝鮮に波及するのを防ぎ、満州を対ソ軍事基地として確保することにあった(85頁~)。2015/12/14

matsu04

21
戦後70年。近現代史を振り返り、きちんと整理し直しておく必要がある。その上で、先の大戦をどう評価・分析するか、それが日本の今後のあり方を考え、ひいては自身の立ち位置を再確認する重要なポイントとなる。巷には関連書物があふれ返っているが、立場のない立場というものはなく、それぞれの主張をちゃんと識別できる力を身に付けることが大切だ。本書は1959年発行で、史実が淡々と教科書の如く綴られているように見えるが、日本国民が巻き込まれ押し流されてしまったあの戦争を、二度と繰り返してはならないとの立場は明確である。2015/08/28

無識者

15
秘密保護法、刑事訴訟法改正、栃木小1女児殺害事件の判決、共謀罪という感じに行政権力行使が強まっている今だからこそ、戦前どのように情報統制されたか知る必要があり、それに応える本だとおもう。戦後民主主義というのにこだわっている自分はもう古いのかもしれないが...2017/04/16

あまたあるほし

7
虚心坦懐に史料を読むことを忘れた巨匠たちによる競演。イデオロギーによって歪んだ歴史記述を読んでいると、数年前に話題になった『日本国記』と何が違うのだろうと考えてしまう。遠山、今井、藤原の三氏が、いかに当時の碩学であっても、注釈や詳細な解説なしに、この本を現代において出し続けているのは、どういうことなのだろう。多くの人が既に指摘しているが、朝鮮戦争が韓国軍による38度線突破に原因があると今時考えている人はいない。あくまでもあるイデオロギーにあった人が、この頃、こう考えていた、程度に読むべきものであろう。2020/02/24

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