出版社内容情報
喜びと悲しみ,自信と不安,社会性と孤独,虚栄と傲慢といった問題こそ,人びとがまず心理学者に解答を求めるものであろう.著者は,異常心理学を土台にして,逆に正常な人間の具体的なさまざまの心理を分析する.これは,現在の時点で,科学的心理学がどの程度まで人間性の心理学について発言できるかという問いへの解答である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨミナガラ
4
“ホメオスタシスだけが生命現象の特徴ではない。多くの心理学者の誤りは、たんにホメオスタシスだけで精神現象を説明したことであった。平衡を破ってゆく過程を忘れるべきではない。ベルグソンがエラン・ビタール(生の飛躍)とよんだのは、このトランジスタシスである。”2014/04/14
Tatuyuki Suzuki
3
哲学でした。2016/04/26
霜月什緑
2
トピックが多いためか一つ一つの内容は深さや詳細さに欠けますが、引用や例示が多いため、ただ知識を学ぶだけでなく読み手も思考を深めながら読み進めることが出来ました。「偽善について」の結びではラ・ロシュフコーとジャン・ジャック・ルソーの二つの言葉が引用されており興味深かったです。2013/11/10
u17
2
精神分析から1960年代の心理学までの歴史をたどったような一冊。2013/07/18
乙夜
2
道徳や哲学あるいは生物学や精神医学の分野で語られるような人間の心理について科学的心理学の立場から分析した本。それぞれのトピックについて様々な引用や例示がされており興味深かった。2012/07/23
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