出版社内容情報
社会科学者と自然科学者の緊密な共同研究をもとに,水俣病,イタイイタイ病から,大気汚染の広域化,食品や水汚染の日常化,自然の生態系を攪乱する複合汚染など,いまや現代世界の命運にかかわる公害の実体と対策を明らかにし,エネルギー危機を契機とした資本の攻撃にさらされている住民運動に新しい思想と政策を提唱する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無識者
12
一昨年沖縄問題関連の集会で80を超えたじいちゃんが代表として出てきた。それが宮本憲一先生だった。市民運動なんて不利益を被ることがほとんどなのによく頑張るなあと思ったものだ(大江健三郎もいたがそれも80越えてるんだよな...)。それ以来気になっていた人なのでやっと読めてよかった。70年代にかかれてるが今日起きてることに環境問題は大差ないと思った。学者、行政、企業の三位一体、問題を起こした企業の責任放棄、結局外部性については社会的費用として国民が負担するのである。なんか原発事故そっくり。2016/07/09
kenitirokikuti
6
図書館にて。1974年刊行。おれの生まれた年だな…。『恐るべき公害』(1964)に続いて読んだ。『世界の公害地図 上・下』(1977)も借りたけど、飽きたのでそちらはまた今度にする。ええっと、映画『ロッキー』(1976)の頃か。2021/04/11